絵日記講座本編〜物事の本質を見抜く審美眼編〜について

絵日記講座の本編 第六話に、
〜物事の本質を見抜く審美眼編〜
というものがあります。

全八話ある講座の本編の中でもみなさんから一番興味を持っていただき、
「これだけを単発で受けられないんですか?」
とお問い合わせの多い講座です。

 

無理です。。

 

そりゃあ誰だって、相手の表面的な部分に騙されたりウソの情報に惑わされず、本質を見抜ける大人になりたいですよね。
気持ちはよくわかります。
しかしそれを十分に理解できるだけの下地が自分の中にできていないと、よくわからないどころか、変に間違えた理解をしてしまいます。

 

さて、絵日記学の中で定義している「本当の大人」の条件の一つに、この「審美眼」があります。

審美眼というのは、美を的確に見極める能力のこと。
更に本質=美と定義すると、(詳しくは第六話でお伝えします)本質を見極める力でもあるのです。

この能力に必要なのは芸術に対する知識ではなく、心をはたらかせて真実を見る力。

この時の心の状態を表すのに、とても簡潔に説明している言葉があります。
禅語の「明鏡止水」です。

【明鏡止水(めいきょうしすい)】

邪念がなく、
澄み切って落ち着いた心の形容。

「明鏡」は一点の曇りもない鏡のこと。
「止水」は止まって、
静かにたたえている水のこと。

・・・なんだか崇高すぎてちょっと取っつきづらいので、絵日記学の中に出てくる用語「大人心」と「子供心」に置き換えて今の説明を意訳してみましょう。

つまり、
大人心の思考に縛られて自分の気持ちを見失っている時や、逆に子供心の感情に振り回されて衝動で理性を失くしている時は、自分の内面はノイズだらけになり、とても物事の本質を見抜く審美眼をはたらかせることができません。

おしゃべりな思考を静め、騒ぎ立てる感情を鎮めて、自分が心の真中に立てた時に初めて、今まで曇って見えなかった本質が見えてきます。

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絵日記学は、自分の心の磨き方、整え方を学び、本当の大人になる為の講座です。

表面だけでごまかせるのは20代まで。
いつかボロが出ることは目に見えています。
その表面が失われてきてからが、その人の内側、本当の質が問われます。

つまり、自分の心とすら向き合わずに、表面的な審美眼編のノウハウの部分だけを知ったところで、とても使えるわけがないのです。

知識が増えただけで、結局、何一つ変わってない自分をまた実感するだけです。

途中のステップを飛ばして、ゴールだけを手に入れるのは、問題の解き方を知らずに答えを写すだけのようなもの。
その場は楽ですが、結局、何も身につきません。

たった1回でマスター!
3日で必ず痩せる!
これを使うだけで誰でも美人なれる!

一見、簡単でキャッチーなものはとても魅力的ですが、表面ばかりの魅力を追うことは、本質をいつまでたっても知れません。
一向に深みに辿り着くことができず、本質を見抜く審美眼の目はむしろますます曇っていくだけです。
shinbi

物事の本質を見抜くことは、物事の深みがわかる人間になること。

凛として洗練された「本当の大人」になりたい人は、そろそろ自分自身の心と真摯に向き合う必要があります。

絵日記が、子どものための書きものではなく、洗練された大人のたしなみだと表現しているのは、その為なのです。

表面的なものに惑わされず、その奥にある本質、「本当の美しさ」とは何かがわかってくる。

むしろ、30代からはそれを身につけていくことで、20代より魅力的な美が表れてきます。
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