【絵日記学生の集い2017】11人目 けいこさん

ライターもっちーの取材レポート第一弾。
『絵日記学生の集い2017』です。

〈 自己紹介という名の座談会 〉

2017年12月23日、都内某所にて。講師の沙和さんと、絵日記学を学んだ講座の1期生~5期生が年の瀬に集結。
自己紹介と称して始まった座談会は、気づけば2時間半にも及ぶことに…。
絵日記学との出会いから絵日記学との関係性、自分に起こった変化までを語りました。笑いあり、涙あり。共感あり、気づきもあり、思い当たる節があってもだえることも(笑)ありました。

誰しも、それだけ語れるほどのものを持っているのだということに感動すると同時に、絵日記があったからこそ、自分の心や行動に目を向け、自覚的になることで語ることができたのだろうなと絵日記学の可能性を強く感じました。
人生をより深く濃いものにしてくれる、絵日記学の価値の一端を示すリアルな記録として。
(ライター:もっちー)

 

11人目 けいこさん

 

 

 

沙和さん:では、最後のトリを、けいこさん(笑)

けいこさん:トリになっちゃいましたね・・・(笑)
もっちーじゃないけど、皆さんの話を聞いてお腹がいっぱいです。一期生のけいこです。

私が沙和さんに出会ったのは、沙和さんがすでにはじめて編を何回かやっている頃。Facebookで共通の友達が沙和さんのセッションのことや絵日記をアップしていたんですよ。で、この人なんだろうと思っていました。
私はその頃、自分の仕事を立ち上げしたばかりで、私もどちらかと言うと感性タイプの人間で、ロジカルの経営とかそういうことが全然わからなかったから起業塾に入ったんですよ。でも、起業塾に入ったら自分のことが余計わからなくなっちゃって、〝何がしたいの?〟と。
やっていることと自分の心がどんどんかけ離れて行っちゃって、このまま続けて大丈夫かな?自分が消えちゃうんじゃないかなという状態だったんですね。すごく他人軸になっていた。

その時に、沙和さんの投稿を見て、すごく心に響いたんです。会った時もすごく素敵だった。それで、はじめて編がありますという時に、「はじめまして。参加させてもらいたいんです」とメッセージを送って、参加させてもらいました。
その時に自分が描いた絵が、ほんとに線が薄くて…。

沙和さん:う~ん、そうだったね。最初の時、もう消えそうな線で、絵も字も描いてたもんね。

けいこ:そう、消えそうな線で(笑)。もう自分がないみたいな感じの絵日記だったんですよね。ただ、3か月後くらいにはじめて編をもう一度受講したら少し回復していた。

そこで、本編にも参加させてもらって、卒業して〝自分を取り戻せた〟という感覚があります。
でも、私はどちらかと言うと殻に閉じこもっていたい気持ちがあって。外との関わりよりも自分の中にいたい。だけど、自分のことは置いといて人のために何かやりたいという気持ちもあって、だからセラピストをやっているんですけど。すごく両極端。本編の中では自分の中にあるものをクレヨンで表現してみたりして、〝あ、自分の中にはこんなに鮮やかなものがあったんだ〟ということをいろいろ自覚させてもらった。

あとは、みんなは絵日記を普通に広げているのに、私はお弁当の中身が見えないように半分蓋しながら食べるかのように隠していました。そのぐらい、人に対して自分を出すのに抵抗があった。だから人にもすごく気を遣うんですよね。そういうところがたくさんあったんだなというのを今、実感しています。

 

で、自分を取り戻せたんだけど、やっぱり言葉で自分の仕事を説明する場面になると、なんか止まっちゃう。思いを話せるようになってきているんだけど、ロジカルに相手にわかる言葉で伝えることができていないな、相手に響く言葉が伝えられていないなという感覚があった。ロジックに対しては苦手意識がすごく強くて、自分には出来そうにないと思っていたんだけど、沙和さんが、「本当のロジックは、相手への思いやりだよ」と話しているのを聞いてハッとして、それを学びたいと思って続編に参加しました。

続編では、いろいろなものがガラガラ崩壊をして(笑)。
本編でも〝あ、自分ってこうだったんだ!〟という驚きがあったんだけど、もっと衝撃的なことがわかったり、今までの自分の生き方とか行動の仕方を見直すことになった。

それは、私の場合、子供の頃の記憶とリンクする部分が多くて、家族関係とか、自分が置いてきぼりにしてしまったものに気づいて拾っていく感じの作業が多かったなと思います。それでやっと、自分が〝等身大の自分〟になってきたなっていう感覚があります。
外に見せたい自分と本当の自分のギャップというのはどうしてもあるんですけど、そこの統合ができてきたのかなと思います。それに伴って、現実もいろいろ変わってきているので、自分がどういうふうになりたいか、どういうふうになったら幸せかということを見つめ直しているところです。
続編の衝撃は本当に大きかったです。

沙和さん:けいこさんは、途中本当に崩壊してたね。(笑)
『続編』という講座は、今年初めて作った講座なんだよね。
私自身、元々感性に偏った人間だったから、ロジカルコンプレックスが強くて、「私は頭が悪い」と思って、論理的な自分になることを諦めていた。そんな自分だからこそ、面白い切り口で、思考力をみんなに身につけてもらうものが作れたと思う。
それが今年2017年、私が頑張って成し遂げたことの一つだな。

 

沙和さん:・・・さて、というわけで、今日集まったこの場にいるはじめましての人たちも、こう見えて一人一人に様々な背景があって、本人にしか見えないところで様々なことが変化しているわけです。
そして、「何もない一年、何もない人生だった」って言えなくなるよね。自分たちの書いてきた、その絵日記を開くと。
どのページも、自分の筆跡で、自分が生きた証拠が残っているの。それってすごく尊いことじゃないでしょうか。

今年も残り1週間。自分の絵日記を読み返して、一年を味わい、そして来年の絵日記にも幸せなことが沢山描かれるといいなと思います。
今日は集まってくれてありがとうございました。みなさん、良いお年を!

(おわり)

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【編集後記に代えて】

約3時間に及ぶほどのボリュームがあった「自己紹介」。それはそれは濃い内容でした。それだけ〝誰しも語れるものがある〟ということ。それはきっと、絵日記学をやっていてもいなくても、みんな持っているもの。と同時に、絵日記学を学んだからこそ、それに自分で気づき、認めることができて、こうやって語れたのだとも思う。そして、絵日記学のおかげで言語化する力も鍛えられ、自分の思いや考えを言葉にできるようになった結果でもある。そう実感した座談会でした。
(ライター:もっちー)

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