大人になりたくないと思っていた私が、大人になりたくなった理由

私は、絵日記講座の中で

「絵日記を書けるようになることが目的じゃなくて、絵日記を使って自分と向き合っていくうちに、
自分の真ん中に一本芯が通り、自分の生き方に自信が持てる、目がキラーンとした『本当の大人』になることなんだよ」

とお話ししています。

 

私は子供の頃、勉強が嫌いで落書きばっかりしていたおかげで絵日記が生まれるキッカケにもなったわけですが、もう一つ、勉強をする気になれない理由がありました。

大人になりたくなかったんですね。

「勉強しないと、いい学校に行けずいい会社に入れないぞ!」

と言われても、そもそも大人に憧れてないから響かない。笑

 

だって電車の中を見ると、毎日生活の為に会社に行く似たような服の大人がずらり。
疲れた顔をしていたりイライラしていたり無表情だったり。
向かう場所も、着ているスーツも灰色。表情も灰色。
目の光がなくなった大人ばかりのイメージだったから。

大人になることとは、つまらないことを我慢して生きることなのだと思っていました。
大人になったら、こうなっちゃうんだ…と。

 

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ところが時々、人生の中で出会っちゃうんですね。

「あれ?この大人は、他の大人となんか違うぞ?」

と思わせる、変な大人に。笑

 

目が曇ってない…というより、むしろ子供の自分たちと同じ目をしたなんか自由な空気のカッコいい大人。

どうやら大人は、二種類いるらしい。

という仮説に、子供なりに行き着きました。笑
未来の選択肢が一択じゃなくなっただけでも大きいです。

じゃあ、あの目がキラーンとしたカッコいい大人は、なんでそう見えるんだろう?と、気になりだし、出会う大人一人一人を観察し始めました。

 

調査の結果(自分調べ)、どうやらキラキラしたカッコいい大人は、自分のやりたいことにとても正直に生きている。
大人のくせに全然完璧じゃなくて、時には人に呆れられたり助けてもらいながら。
それでも本人は楽しそうに笑ってて、そんな人間でも好きでいてくれる仲間が周りにいる。
そしてみんな、なんか実年齢よりも若い。

自分の本当の気持ちに蓋をしないから、人間らしく生きているから目が曇らないんだな。

…という結論ができてきたのが、小学生から20代くらいにかけての頃でした。

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それを私は生きてきた中で、ずっと集めてきたのだな、と
心の構造を学び、絵日記学を立ち上げてきた今、思います。

誰だって、子供の頃ワクワクしたヒーローや、素敵だなと憧れて見ていた大人になりたかった。

年齢的にはすっかり「大人」だけど、子供の頃の自分がワクワクしたり憧れたような『本当の大人』に、
どれくらいなれただろう?

 

自分の真ん中に一本芯が通り、自分の生き方に自信が持てる目がキラーンとした大人のなりかたを、私が子供の頃から自分を通して出会い、探究し、失敗し、できたのが、この「大人のための絵日記学」です。

絵日記が上手に書けるようになることではなく、
の、『本当の大人』になることが、
大人の絵日記学の大事な主旨なのです。

 

 


2016-02-03 | Posted in 大人の絵日記学No Comments » 

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