講師紹介
〜絵日記学の講師についてと
絵日記学ができるまでのお話〜
プロフィー
塩崎 沙和(しおざき さわ)
絵日記学の講師。1981年生まれ。
子供の頃から自分の強すぎる感受性と発達障害による記憶力の低さに悩み、15歳から絵日記を書き始める。
言葉と絵の感情表現による心理効果に着目し、20年以上書き続けてきた趣味の絵日記と心理学を組み合わせ、心理カウンセラーの経験を経て独立。
言葉と絵で自分の気持ちを見つめ、自分を持った大人になる『絵日記学®︎』を立ち上げ、講師を務める。
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個人 note
少し、絵日記学ができるまでと私についてのお話をしようと思うので、よかったらおつきあいください。
はじめまして。絵日記学の講師、塩崎 沙和と申します。
講師とはいっても、私は子供の頃から勉強嫌いで、授業中のノートにラクガキをしてはいつも怒られていました。笑
感受性が強く感情の振れ幅が大きいため、好き嫌いが隠せなかったんですね。
実は勉強嫌いだったのにはもう一つ理由があって、記憶の発達障害があったんです。異常なほど覚えられない。授業内容だけでなく大切な思い出まで忘れていってしまうことに悩み、ずっと周りに障害を隠していました。
そこで忘れても大丈夫なようにとできごとの記録を付け始め、そこにいつもの癖でラクガキをしたことで、できごと+絵の『絵日記』の始まりとなりました。
これが、書いてみたらびっくりするほど楽しくて!忘れても大丈夫な安心だけでなく、感じすぎてやり場のない感情の理解や自分に起きた状況の整理など、気付きや発見がたくさんあったんです。そのため、「自分」を主観と客観2つの視点から見つめられるようになりました。
「自分のことがわかるのって、なんだかものすごく面白い!」
自分の心がイキイキと反応し、頭の中が眩しくなりました。書けば書くほど、飽きるどころかその不思議な魅力にますます夢中になり、25年経った今も書き続けています。
やがてそんな私も、見た目や年齢だけは立派な大人になりました。外見に追いつかない中身の未熟さをどう埋めたらいいのかわからないまま、社会に放り込まれた感じです。
就職した会社はバリバリの成功至上主義で、絵日記をやめて『成功者の手帳』を使うようにと指導されました。「今は成功するための行動に時間や労力を使うべきだ」と。なるほど自分は未熟だし成功もしていない、私よりずっと大人な人の言うことの方がきっと正しい。そう思って、素直に従い絵日記をやめました。
すると自分の中がモヤモヤした違和感のようなものでいっぱいになり、何をしても気持ちが晴れずどんどん苦しくなっていきました。(今思うと、完全に鬱の症状でした)
おかしいですよね。正解を選んだのに苦しくなるって。「あれ?これで合ってるはずだよな。‥‥でも、じゃあなんで私は今、こんなに苦しい気持ちなの??」原因がわからず困惑しますが、上司や周りに相談しても、その理由や答えを持っている人は誰もいませんでした。だからずっと「私の方がおかしいのかな?」って、自分の異常性や子供っぽさがいけないんだと思っていたんです。
子供の頃、目が曇った大人になんかなりたくないとあんなに思っていたのに、心も瞳も謎のモヤモヤでいっぱいで、今まさにそんな大人に自分がなりつつあることに、焦りと嫌悪感を感じました。
そして心と体が限界まで追い詰められたところでようやく「‥‥あれ?ひょっとして、世の中や大人の言う正解が、自分にとっても正解とは限らないのでは?」と疑問に思ったんです。
相手の言ってることが正しいと思っている一方で、本当はそうしたくない自分の気持ちに蓋をしていたんだなと気付きました。頭でいくら納得していても心からそう思えない時、自分の中に不一致が起き、その気持ちを無視して無理やり進むほどモヤモヤした違和感は大きくなっていきます。
「私は絵日記がずっと大好きだった。それを書く意味やメリットがわからなくても、自分の心があんなに喜びを感じるものが私にとって無意味なわけないじゃないか!そうだ、私の気持ちが教えてくれた『絵日記が好きな自分』を、誰より私が信じてあげなきゃ!」
追い詰められたおかげで、『世の中の正解(幸せ、成果、価値)』よりも『絵日記』を選び、会社の方を辞めることにしました。正解を選ばないと幸せになれないと思っていたので、正直かなり葛藤しました。でも、『世の中的には価値がないけど自分にとっては大事なもの』があって、それを大事にしないと私の心は幸せじゃないんだなってわかったんです。
成功の会社を辞めて、一気に無職、独身、貧乏になりました。
でも、これからの生活への不安以上に、自分の中にずっとあったモヤモヤが消えて軽くなっていたんです。
そして自分の本当の気持ちを無視すると心が曇り、自分が見えなくなってしまうんだということを、身をもって知りました。「今まで感覚的で感情的なのって大人げないからと抑えてきたけど、自分の気持ち、大人もめちゃくちゃ大事だ!!」
それ以来、自分にとっての幸せは何か、私らしいなと思える生き方ってどんなものかを、自分の頭で考え、自分の言葉で話すようになりました。頭と心が一致していると、「自分」って定まってくるんです。
その頃から「自分を持っている人」「芯がある人」と言われることが、自然と増えていきました。
そんな心が死にかける経験をし、30代になると「自分」や「心」という分野に興味を持ちました。自己啓発や心理学を知ってみると、自分が絵日記を書く中で自然と実践し、自分が出した答えと重なる部分が多いことに驚きました。
また、私と一緒に受けている周りの受講者の人たちが、色々学んでも「自分」が見つからずモヤモヤし、また別の講座に行く姿を何人も目にしたんです。当時の「世の中の正解」と「自分の本当の気持ち」の間で迷走していた自分と重なりました。
「他人から『自分』を教わるだけでは、余計自分がわからなくなっちゃうんだよ!絵日記を書けば、自分で見つけられるようになるのに!」と言いたくて、でもそんなこといきなり言われても意味不明だろうし‥‥あぁああもどかしい!目の前に必要な人がいるのに!!
絵日記の効果や「自分」が見つかる理由について、ちゃんと説明できるようにならなければ!と思いました。
「大人に、絵日記を教える、か‥‥」
これまで、なんの意味があるのか全然わからないけどただただ好き!という気持ちだけで続けてきた絵日記が、人の役に立つものになるかもしれない‥‥?と思った途端、「うわ、絵日記で仕事ができたら最高!それやりたい!!」と心の底から思いました。
世の中にあるどんな仕事についてもあまり熱意が持てなかった私が、24時間考えてしまうほど夢中になれる仕事。現実には難しいんだなーと思っていたら、自ら作ることで見つかりました。
「そうか、私はこれをするために絵日記を書いてきたんだな」自分の中から熱い使命感が沸き、同時に「うん、この道で合ってる」と自分に言える納得感もありました。以降、かつて勉強嫌いだった私とは思えないほど真剣に勉強し研究を深め、独自で『絵日記学』を確立し今に至ります。
できごとを忘れてしまう記憶障害と、自分の気持ちに嘘をつくとすぐ心が曇ってしまう強い感受性がなければ、絵日記を書いて自分を確立するなんて特殊な方法、絶対思いつかなかったでしょうね。笑
そう考えるとこの障害やコンプレックスも、絵日記学という仕事にたどり着くための伏線だったのかもしれません。
人の人生は、どんな物語よりもずっとドラマティックで深く、面白い。
「自分」についてだけでなく、自分の人生全体の意味を解明していけるのも、自分の過去を記録する絵日記ならではです。
‥‥そんなわけで現在は、「自分」を見つけようと頑張っている感受性の強い大人のために、絵日記で自分を読み解き、自分を持った『本当の大人』になる方法を教えています。
これが、塩崎 沙和という絵日記が好きすぎて貫いてしまった人間と、その私が一生かけて探求し続けたい志の仕事を見つけるまでの経緯です。
活動実績
【絵日記講座】
・『大人の絵日記講座』(10期生募集中)
・道徳授業『おやこ絵日記』
(福井県 大関小学校)
・小学校キャリア教育
(文京区立駒本小学校、東大和市立第八小学校)
▲駒本小学校パンフレットに掲載
【イベント】
・『星空と絵日記の不思議な共通点』
(渋谷区プラネタリウム解説員対談)
・『日記を綴る夜』
(胡桃堂喫茶店)
【メディア】
・インターネットラジオ「ゆめのたね」ゲスト出演
・ラジオレインボーFM木場「ハピナナ」ゲスト出演
・インタビュー「ORDYNARY しなキャリ図鑑」 (38話)
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