しあわせになりたい…のに。4.幸せ喪失というイベント
人並みにはしあわせになりたいと思って、いつもまじめに努力してきたのに、いつもあと少しのところでそれが消えてしまい、報われないという謎のループ人生。
それが実は、自分の心の奥底では、「しあわせになれない」と思っていて、それがずっと叶い続けていたという根本原因を発見し、今度は心から「本当は私もしあわせになりたかった」と思えた。
そこへ出かけたワークショップで出会った初対面の男性に、
「一目惚れしました。あなたが幸せを望むのであれば、俺があなたを幸せにします。」
と言われるというドラマでもなかなかない急すぎる展開。。笑
これが前回のあらすじでした。
さぁ、とうとう私を幸せにしてくれる人が現れ、ようやく私にも幸せな人生が始まる‥‥!
‥‥と思っていました。
正直に言って、女性が一度は憧れつつも現実にはないであろうこんなドラマティックな告白をされて、戸惑いつつもやっぱり嬉しかったです。
やっと、やっと私もしあわせになれるんだーー
あー、ここまで長かったなー頑張ったなー‥‥
と思って、ゴールテープまでの数メートルを、今までのことを感慨に耽りながら一歩一歩踏みしめて歩いているような気持ちになりました。
で、その後も沢山の愛の言葉をかけられて、2人のこれからを話し合い、結婚やら住まいやら子どもやらの話をしていた矢先、
突 然 の 蒸 発 !!!(笑)
‥‥いや、当時は全然笑えなかったのですが。
恋人が突然逃げました。あまりに突然の音信不通。
当然、私はというと、真っ黒な感情の大嵐でした。
ショックと困惑と、喪失感と悲しみと、そして絶望感と‥‥心の中ではパニックです。
嘘、なんで?なんで!?
きっとなにか誤解があるはずだ!とにかく話し合いたい!
寂しい、悲しい、嫌だ嫌だ待って!!(泣)
そして書き換えたはずのあの考えがまたよぎりました。
結局やっぱり私はしあわせになれないのか‥‥
どんなにあがいても結局抜け出せないのかと、なんだかもう、この先一生このままなのかもなと思いました。
ただ、ここで一つ、今までの自分ではしない行動をとりました。
また自分の気持ちに蓋をして平気なフリをしないで、悲しいもんは悲しい、辛いもんは辛いという感情と、真っ正面から向き合ってみる。
そうやって見つめてみたら、思っていた以上に自分が傷ついてダメージが大きかったことがわかり、自分だけではこのショックや悲しみがとてもじゃないけど持ちこたえられないレベルで。。
「大丈夫なんて嘘だった。
全然今大丈夫じゃないわ私。。」
そして、何人かの親友に泣きながら全部話しました。
女性って、みんなそうするもんじゃないの?と思われがちですが、私はそれが本当にできなくて。
自分の中で全て片付けて、人前には普通の顔をしていようとする人間でした。
だってこんな状態じゃただひたすら迷惑しかかけられないし、どう気をつけたってネガティブな言葉しか出てこないし、なによりそんな惨めな自分の姿を友人に見せることが嫌でした。
今回、ここまでショックなことが起きなければ、やれなかったと思います。
ここまで取り乱して初めて、私は友達に頼れたんです。
ここまでしないと、殻を破れなかったとも言えます。
失敗してる自分とか、ダメな自分とか情けない自分とか、
そういうのを、私は親友の前ですら見せられなかったんだなぁと思いました。
又、「迷惑をかける」というのも、どうも苦手でした。
相手がそうしてくるのは全然いいのに、自分はそれができなかった。
親友の前ですら、カッコつけていたかったんだなぁと、そのカッコ悪さに気付きました。(笑)
でも、そんな自分を見ても、誰一人としてバカにしなかった。
むしろ、私と一緒になってバカみたいに励ましたり、相手の男性のことを怒ってくれました。
そんな自分をずっとバカにして軽蔑していたのは、自分でした。
また「これ」やってたのか私‥‥と。
そして、そんな一緒になって底辺までわざわざ降りてきてダサくなってくれる友人に対して、心から
「あぁなんかもう、ほんとありがたいなぁー。。(泣)」
と思えたのでした。
「ありがとう」という言葉は普段から使っていましたが、この時のありがとうはそんなレベルじゃなく、心の底から、深々と感謝をしたい。
そんな思いの「ありがたいなぁ」でした。
あぁ、私、幸せ者だなぁ。。
そして、自分で言った後に、はたと気づくわけです。
‥‥あれ?「幸せ者」?
てことは、しあわせってことじゃん?私。。。
え??え、待って!え、そういうこと!?
いや、そういうことってどういうことなのか
まだよくわかってない!(笑)
なにがどういうことだったのか、長くなったので次回に続きます。
※このシリーズを最初から読みたい人はこちら
◆しあわせになりたい…のに。2.「何を信じているかの発見」がカギ
◆しあわせになりたい…のに。3.いざ望みを書き換えた後に起きること