[大手企業の最終面接で自分を晒す]
この絵日記を書くことで、
『自分の人生で本当は大事なもの、譲れないもの』
を見つけることができます。
今回は、昔私が大手企業の最終面接に進んだ時に、
その効力を発揮したエピソードについて。
最終面接では、面接官と一緒にその会社の社長が参戦。
社長からの質問に答える形式で面接が進んでいきました。
社長「ところで将来の夢はありますか?」
よく聞かれる質問だと思います。
私「はい!私、死ぬ時に
『ごめん、楽しすぎた!!笑』
って思い出し笑いしながら言って、
看取る人を嫉妬させることです!」
と、嬉々として正直に答えました。
社長「はぁ!?」
……え?
あ、今、そういうこと聞きたかったんじゃない?もしかして。
入社してから、店長クラス目指します!とか、
技術では誰にも負けないくらい極めたいです!とか、
そういうこと??
…やべ、やっちゃった。
社長「…うーん、でも、確かに経営者になる人間って、
自分がどう生きるか、どう死ぬかを常に考えてるんだよね。」
私「えっ、そうなんですか?
(てことは私経営者の素質があるんだやったー)」
……いや、でもこれ、経営者じゃなくて
忠実な従業員を雇う面接だった。。
…やべ、やっちゃった(二回目)
そして面接は進み、
社長「それでは最後に、何かそちらから質問はありますか?」
面接でよくある質問です。
何を血迷ったか、私、急に閃いてしまいました。
私「あの、先ほど社長、私の夢を聞かれましたけど、
社長の夢はなんですか?」
社長「…えっ?僕!?…うーーん、そうだな…
60歳までにサックスが吹けるようになることかなぁ…」
私「あ、いいですね♪」
そんな感じで面接が終わりました。
ありがとうございましたと面接室を出る時に、
社長がポツリと
社長「今まで何千何万と面接してきたけど、
…夢を聞かれたのは初めてだったなぁ。。」
私「生意気ですみません。笑」
あー、落ちたかなー。
でも、正直な自分を見てもらって落ちたならいいや。
と、あまり後悔はしていませんでした。
そして、採用の連絡が来ました。
(この会社もチャレンジャーだと思います。笑)
↑2011年7月11日の絵日記
面接って、お見合いと似てると思います。
その場だけいい子を演じても、いつかボロが出る。
「最初、そんな人だとは思わなかった」
とか言われてしまう。
かといって、
必死でボロを出さないようにいい子を演じ続けると、
自分が苦しくなってくる。
自分に嘘をつき続けてると、心が苦しくなってきます。
だったら、
「こんな私でよければ、付き合って」
と、最初から素を見せる。
と言ってもわざわざネガティブをアピールするわけではなく、
良い面も悪い面も、素直にさらす。
結婚してから、入社してからのギャップがない状態です。
そんな私でもいいと、
それも知った上で選んでくれたわけだから、
お互いの同意の上なので、
その後が気持ち良くいられるんですよね。
「絶っっ対に落としたく(手放したく)ない!!」
という気持ちがあったら、できないことです。
失敗回避欲や、執着心が働くから。
駄目なら駄目でいいやという、
自分に正直に生きる覚悟。
駄目でも、自分に合っていなかったと
事前にわかったわけだから、
お互いにとってよかったわけです。
もちろん全ての人が、
この面接が正解ではありません。
『私にとっての正解』を、私が選んだだけですから。
私の人生で大事なことが、
『その会社で働くこと』ではなく、
『自分を押し殺さずに気持ち良く働ける場』
だったので、私はそれを最優先にした面接をしました。
(ちなみに、この会社の前に別のクリニックの面接もしたのですが、
「苦手なことはなんですか?」と聞かれて、
「言われたことを、その通りにやることです!」
と正直に答えて落ちました。笑
医療機関でそれは完全にアウトなので、
落として正解だったと思います。笑)
絵日記によって、
『自分にとって本当は大事なこと』が何かがわかってくると、
選択の基準が変わってきます。
だから、絵日記を書くということは
単に絵日記という紙の上に留まらず、
そこで見つけたものは、
自分の人生の選択の際に多いに役に立ちます。
他人の答えでなく、
『自分にとっての答えは何か』で、
物事を決められるようになる。
選択によって人生は作られていきます。
だから、自分らしい選択をすることで、
自分らしい生き方が作られていく。
絵日記で身につけることは、
日々の実践の中でいくらでも応用のできる
『生きる力』を育てます。
「大人のための絵日記学」。
何故、大人に必要かが、
少しだけでも伝わったら幸いです。