自分がない人が自己啓発を学ぶと、余計自分がわからなくなるパラドックス
「絵日記学を受けて、
職場のパワハラ気味の上司に
普通に意見を言えるようになり、
ストレスなく快適に過ごせ
自分の仕事に専念できるようになりました」
という生徒さんがいらっしゃいました。
講座を聞いて、
相手がしたいことはいつも察知するのに
「自分はどうしたいのか」
を置きざりにしてるから、
いつもモヤモヤしていたんだ!
と気付いて行動が変わったのだと。
興味深いのがこの生徒さん、
子どもの頃から自己啓発や心理学の本を
たくさん読んできていて、
めちゃくちゃ詳しい人なんです。
大人になっても
自己研鑽のためにセミナーに通い、
意識高く頑張っている方でした。
じゃあなぜそれだけ知識があるのに
現実に活かされずにきたのか、
不思議に思いません?
そのヒントは
「自分がどうしたいかがない」
にあります。
自分の意思がないというのは、
自分がない人になってしまいます。
というわけで今回は、
人に合わせて自分がない人が
自分を見つけるために自己啓発を学んでも
見つからないのはなぜか?
について書いてみようと思います。
子どもの頃から感受性の強い人や、
相手の表情や周りの空気を読み
状況を察する力が高い人は、
相手の望んでいることがわかり
つい期待に応えてしまうため、
苦手な人から好かれたり気に入られる
ということがよくあります。
相手に合わせられるのは
協調性があり柔軟でいいことなのですが、
自分のしたいことや本心を
いつも後回しにしていることで、
「自分」がわからなくなってしまうんです。
自分は何が好きで嫌いかという「感情」や、
自分はどうしたいかという「自己意思」が
わからなくなってしまうとどうなるか?
誰かに声をかけてもらう、
誰かに決めてもらう、
誰かに必要としてもらう‥‥
他人軸で自分がない人になっていきます。
それだけでなく、
自分をコントロールしたり振り回す人を
苦手だと思いながらも、
どこかで楽に感じてしまうようになります。
その無意識の心の癖は、
職場だけでなく、
人間関係や進路選択、恋愛など
日常の様々なシーンに影響します。
「で、あなたは本当はどうしたいの?」
と急に聞かれても出てこず、
思考が停止してしまいます。
自分は周りの目を気にしているな
という所までは既に気付いている人も、
その先の、
「じゃあどうしたらいいか?」
がわからなくて、
そこで行き詰まってしまう
という人は多いのではないでしょうか。
「まずは相手に
自分の気持ちを伝えてみましょう」
「自分のしたいことを、
ノートに100個書いてみましょう」
そんな方法論だけで解決してたら、
こんなに苦労していません。
自己啓発や哲学の本をたくさん読んで
「自分らしく生きる、幸せとは、
志を持つ、鏡の法則、引き寄せ‥‥」
色々学んで詳しくはなった。
でも大事なのはこの先で、
「じゃあ私はどう生きるのが幸せなのか」
「私の『自分らしさ』は何か」と、
その知識を元に自分自身について考え
自分の答えを出して、
初めてあの分野の学問は活きます。
でも、いざ自分について考えてみると、
本でただ読み進めただけで手に入った
「与えられた答え」に比べて、
簡単に答えが見つからないんですよね。
セミナーにも参加して、
「子供の頃好きだったこと」や
「死ぬまでにやってみたいこと」の
書き出しワークをするも、
表面的なことを書いてしまい
いまいちピンとこない。
実際いろいろな方法を試してみるも、
思ったほどスッキリとは解決せず、
別の方法を求めて迷走が始まります。
自分磨き、自己研鑽、
スキルアップにとどんどん学んで
知識も経験もたくさん身に付けたけど、
なぜか全然満たされていない。。
いくら枝葉のスキルばかりをつけて
成果を実らせても、
しっかり根を張ってない木は脆く、
簡単に倒れてしまいますよね。
頭でっかちで足元ヒョロヒョロの木。
人に合わせてばかりで自分がない
というのは、この木のように
地に足がついていない状態に似ています。
だから他人に頼りたくなるんです。
振り回されて嫌だなと思いつつも。
もう自分の足で、地に足をつけたい。
自分の意思を持って生きていきたい。
そう心から思えたら、
本当の大人になるための
自己の確立の始まりです。
そしてそれが、
『絵日記学』で学べることです。
ただし絵日記学を学んでも、
あなたの「答え」は教えません。
その代わり、
あなたが絵日記に書いた内容を元に
「自分の知り方」を教えます。
そうして自分を深めていった先の
あなたの心の中心部分に、
自分はどうしたいかという自己意思、
『自分の答え』があるんです。
「絵日記学は、
自分で理解を深めていく所がいいな
と思ったんです。
いくら人に聞いたところで、
自分自身で深めないと
見つかるわけないんですよね」
という生徒さんの言葉は、
たくさん迷走した生徒さんだからこそ
説得力があるのかもしれません。
「自分に対していつもどこかで
不満を持っていたのは、
自分の思考回路が
相手のニーズに合わせることだけに
ピントが合っているからだったんだな
と思ったんです。
でも相手の期待やニーズに合わせて、
結果、私は幸せになっているのか?
というと、なっていないなって。
それから上司の機嫌を取るのをやめよう
と行動や態度を変えたら、
ストレスやモヤモヤしていた状況が
大きく変わりました。」
すごいことですよね。
ちゃんと今度は現実にも反映されています。
でも、ここまで読んだあなたは、
この生徒さんの行動だけ真似しても
うまくいかないことも
もうわかるんじゃないかと思います。
この生徒さんが
ここで現実がちゃんと変わった理由は、
知識やノウハウといった
表面的な「思考」ではなく、
深部にある「感情」や「自己意思」が
変化したからです。
結局、自分の中身が変わらないと、
表面だけ変わっても
元に戻っちゃうんですね。
自分はどうしたいのか。
自分は何が好きで何が嫌なのか。
自分はどういう価値観を持っているのか。
自分はどういう個性の人間なのか。
自分は何をもって幸せと感じるのか。
自分は何のために生まれてきたのか。
これらの問いに全て、
しかも自分の頭で考え
自分の言葉で答えられる人が、
自分を持った『本当の大人』
だと思います。
最終的に絵日記学で手に入るのは、
単に絵日記帳ではなく
そんな「本当の大人の自分の姿」です。
自分がないから自己啓発を学んだのに、
自分の意思がないとただの知識で終わり
やっぱり自分がない人になる。
そんな残念なループを繰り返さないために、
あなたの「心」という根本の部分に
着手してみませんか?
自分を持った大人になりたい!けど
どうすれば?という方はこちらから