絵日記学 卒業生の声:さとこさん

絵日記学を修了した生徒さんたちに、改めて自分の変化について質問させてもらいました。

11人目は、学校の教員をしている 8期生のさとこさんです。
最初の頃、学校の先生と聞いて「あぁ〜(わかる)」とその場にいる全員が納得してしまうほど、真面目で人当たりの良さそうな印象だった彼女。
絵日記学を受講後、その職業を名乗ると「え!意外!!」と言われるほどに、自由でユーモアたっぷりに感情や自分を表現できるようになりました。その斬新でアイデアに溢れた授業に、勉強嫌いだった子がその教科を好きになるほど子どものハートを掴んでいます。

仕事もプライベートも心穏やかに自由気ままに過ごせるほど180度変わったということですが、受ける前の彼女は何に悩み、絵日記学の何がきっかけでそのように変化したのでしょうか。

 

 

1・絵日記学を受ける前のさとこさんはどんな人でしたか?

自己否定をたくさんしていました。他人と比べて劣っている部分   要領悪い、無気力、空気読めない、時間守るの苦手‥‥などを見つけては、「人から嫌われちゃう、それじゃ(社会人として)ダメ」と潰していました。

毎日家に帰っては、「今日、これがダメだった」と泣きながら自分にダメ出し‥‥一人反省会するのが日課でした。仕事やプライベートでの失敗、性格の欠点、全てが自己否定の種でしたね。

『世間体』というのが私の中でおそろしい存在で、それにがんじがらめになって生きてきました。他人の評価を気にしながら、自分の個性や特性を否定し、自分を殺して生きてきて、本当にすべてが苦しかったです。

 

 

 

2・絵日記学を受けようと思ったのはなぜ?

私、最初の講座の『はじめて編』で泣いたんです。
今までだったら、そういう公の場で泣くなどありえない!恥ずかしい!!と思っていたけど、その時は「周りに引かれてもいい、泣きたいから泣こう」という素直な感情が生まれました。泣くことで自分が〝解放〟された気がしたんです。
それが絵日記学本編へ進もうと思ったきっかけでした。

 

3・絵日記学を卒業したらどう変わりましたか?

一番大きかったのは、心の自由を手に入れられたことと、自分自身を愛せるようになったことです。
「ありのままの自分でいいんだ」と思えるようになりました。のびのびしていいし、私らしくしていい。私という存在はいるだけで素敵なことなんだと認められるようになってきました。その結果、いろいろな場面で自分が好きなものを選べるようになりました。

以前は、イライラした時にとにかくお酒や、辛い物、甘いものをドカ食いするなど、胃腸が荒れたり体調が悪いのにあえて体に良くない嗜好品を過剰に摂る、といったことを繰り返していました。
友達が○○を食べる!と言えば食べたくもないのに「美味しそうだね」と、空気を壊さないように同じものを頼んだりして。特に美味しいとか幸せを感じるわけでもないのに自分に嘘ついて‥‥。それが絵日記学を終える頃には、ほとんどなくなりました。
今では、お酒や嗜好品は飲みたいとき・食べたいときだけ。友達とカフェに行ってみんながケーキを頼むと言っても、自分は今は気分じゃないからコーヒーだけ頼むなど、自分の気持ちや体調を優先して、人と違う行動を取ることができるようになりました。

失敗したり、他人に笑われたりしても、それは私の価値観だし個性。もし笑う人がいてもそれはその人の価値観で、「私がどうしようと自由だ!」と思えるようになりました。そして、たとえ失敗したとしても、そんな私も可愛いと思えるようになりました。以前は自己否定の種だった欠点や失敗が、今は愛おしく思えます。

 

4・それはどんな気持ちの変化があったからですか?

絵日記に、自己否定をたくさん書いてきました。私の特性である『ADHDちゃん』が、他人と比べて劣っている部分を見つけては、(心の中で)潰していました。
それを続けているうちに、それをやっていることが本当はツラいということを絵日記で描くことができたんです。じゃあどうしたいの?と問いかけたら、「ありのままでいたい」という想いが出てきました。
その時から、人より劣っている部分も個性なんだと気付き、潰すのはやめて大切にしようと思えるようになり、そこから生きるのが楽になりました。

 

 

ずっと「私は愛されない存在だ」と思っていたんです。その考えは元をたどれば、両親に愛されてないんじゃないかという悲しみ、苦しみの経験から来ているもの。何かあると全てそこに結び付けて「だから私はこんなに不幸なんだ」と思っていました。

だけど、自分が自分をちゃんと愛してあげること、一人の人間として認めてあげることで、他人に対しても愛を感じられるようになってきて、旦那との関係性も良くなってきたんです。

結婚してからの7年間、旦那が取る行動について「やましいことがあるから私のご機嫌を取ろうとしているんじゃないか」と常に疑心暗鬼で、「旦那は私を不幸にする存在」とさえ思っていたんですが、私の思い込み、自作自演だったことに気づきました(笑)。
今は、私のことを大切に思って取ってくれていた行動だと理解できるようになり、旦那の良いところや魅力など認めることができるようになりました。今までは、ちゃんと旦那という〝人〟を見ていなかったんだなと思います。
自分の個性を殺すことに必死で、自分しか興味がなかった。自分を愛せるようになってきてから、人を愛することに興味が出てきました。

 

 

 

 

今は「やっと一人の人間になれた」という感覚です。
だから私にとって絵日記学を卒業して得たキーワードは、『自分を愛する』ということ。そして『自由』!
今までは、自分で自分を束縛していたけれど、この世界は自分が主人公。そして人生を楽しむには『心の自由』が本当に大事。自分が主人公なのに自分で不自由にしていたらつまらないですよね。自分を縛っているものから自分を解放できるかが鍵だと思います。私だけでなく、みんなが解放されるといいなと思います。

 

5・最後にひとこと

私は他人から見たら「友達が多く穏やかで真面目でいい子」だと評価されることが多かったですが、それは表面上の自分で、本当の自分を誰にもわかってもらえない悲しみを抱えていました。
そんな私の一番の問題は『人に頼れない』ことで、今までカウンセリングを受けても本音で相談できたことなんてありませんでした。長年苦しい気持ちを抱え限界を迎えたとき、偶然、絵日記学に出会いました。

絵日記学では、『自分が自分を助けるための方法』を学びます。人に頼れない私にはぴったりでした。人に知られたくない、嫌いな自分の部分も、日記の上で、自分一人で向き合えるんです。
そして絵日記をかけばかくほど、どんどん私の心は軽くなっていきました。本当に一人では抱えきれない問題が起きた時は、講師の沙和さんが助けてくれます。人への頼り方も優しく教えてくれました。
安心できる場所で、自分のタイミングで、本当の自分と向き合い、癒やすことができるんです。

私のように誰にも頼れない、だけど苦しく助けてほしいと感じている方にもおすすめします。

 

 

さとこさん、ありがとうございました!

 

 

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2022-05-25 | Posted in 大人の絵日記学No Comments » 

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