日記を書く時間がない?日記を書くから自分の時間ができる!
日記を書くといいとはよく聞くけど、
「忙しくてそんな時間ないしなー‥‥」
という人も多いと思います。
一方で、絵日記学の生徒さんたちは
みんな書く時間を取れているようです。
なぜでしょう?
時間がある人たちだからなのでは?
と思われがちですが、
学校の先生や組織のマネージャー、
働きながら育児中の人もいて、
一般的に休日返上で仕事をしたり
睡眠時間を削ったりするような
多忙な職種の人ばかりです。
それでも
生徒のみなさんが口を揃えて言うのは、
「日記を書く時間は
自分にとって必須なので、
それだけは絶対に作って書いています」
ということ。
モチベーションが高いからだ
と言われたらそうですが、
じゃあ、そのモチベーションは
どこからくるのでしょうか?
私が生徒さんたちを見ていると、
「動機」が明確という点が
大きいように感じます。
つまり、自発的に書きたくなる理由です。
日記を書くことが、
いかに自分にとって大事なことか。
それを実感し確信しているから、
自分の中での優先度が
どんどん高くなっていったのです。
というわけで今回は、
忙しくて日記を書く時間なんかない
という人に向けて、
むしろ日記を書くから
自分の時間が作れるようになる
という逆説のようなお話を
書いてみようと思います。
‥‥とはいえ、
「いやいや、
本っ当に自分の時間がないんです!」
という人もいると思います。
そうなんですよね。
私たち大人は自分のこと以外にも
時間を取られる機会が多く、
なんだかんだずっと忙しい。
この「自分の時間がない」は、
二つのタイプに分かれます。
仕事、家事、子育てなど
分単位でやることがギチギチで
物理的に時間がない場合と、
物理的には時間がある‥‥
けど頭のキャパを超えていて、
自発的に何かをする気力が残ってない
心理的に時間がない場合です。
そんな状態で
「でも早朝や寝る前、隙間時間は
まだ空いてるじゃないですか。
‥‥できますよね?」
といくら正論で詰められても苦しい。
それは怠惰なんかじゃなく、
切実に感じる気持ちだと思います。
そんな時、
睡眠時間を削るよりも
まず生徒さんに取り組んでもらうのが、
内面から今の生活を見つめ直すことです。
なぜなら、そもそも
自分の時間がそんなにも無い生き方に
なっている現状にこそ、
慢性的な「本当の問題」が隠れている
ことがあるからです。
「自分の時間がない原因」には、
大きく分けて3つあります。
①「自分の時間」の優先度が高くない
冒頭の優先度の話にも重なりますが、
「時間が余ったらやろう」
と思っていることって、
優先度が下になりがちです。
「自分の時間」イコール
「やらなきゃいけないことをやって
それでも余ったおまけの時間」
という認識だと、
いつまで経っても順番が来ません。
でも、自分の時間って
本当にそんな下なのでしょうか?
日記を書く自分の時間とは、
つまり自分と向き合うための時間です。
本当は、自分を好きになるためにも
ちゃんと守ってあげなきゃいけない
大事な時間なんです。
②生活の中に「無自覚の義務」で
やっていることがたくさんある
この業務は私がやらなきゃいけない
料理は毎日作らないといけない
子どもは自分が育てなきゃいけない
手抜きをしてはいけない‥‥など、
日常で当たり前と思っていることが
時間をギチギチにしていたりします。
生活に溶け込んでいる習慣ほど、
そもそもそれ、減らしてもよくない?
全部自分がやらなくてもよくない?
別に楽をしてもよくない?
と疑問に思えなくなります。
自覚のない義務感で自分を縛ているため
時間がない状態です。
また、自分に主導権がない状況に
長い時間晒されていると、
人はだんだん無気力になっていきます。
ますます「心理的に時間がない」の
ループにはまりますよね。
③本当は自分の時間ができてしまうと
都合が悪いことがある
これは他より難易度が高くなりますが、
言い換えると
「忙しさを口実に、
考えなくていいことがある」
とでもいいましょうか。
つまり、向き合いたくないことです。
この本音が心の奥底に隠れている場合、
「忙しくて自分の時間を作れない現実」
を無意識で望みます。
ただ、心の奥底なので自覚しづらく、
自分で気付き修正するのは難しいです。
自分の時間がない原因について
内的な視点から書いてきましたが、
絵日記学の生徒さんも
普段の社会や生活の中で
忙しく活躍している人ばかりです。
それでも前述の①〜③の問題は、
日記を書く過程で改善されていきます。
どうしてでしょう?
まず①の
「自分の時間の優先度が低い」については、
日記を書くことが
自分にとっていかに大事な時間かを
実感できるようになるからです。
実感には体験が伴うため、
本人の中で確信になっていきます。
この「確信」が、
高いモチベーションの鍵になります。
また、②の
「無自覚の義務でやっていること」は、
書いた日記を読み返す中で
自分の癖に気付けるようになるからです。
義務感や思い込みに気付き
他の選択肢を考える、
「大人心の思考力」が鍵になります。
③の「自分の時間ができると
本当は都合が悪い」については、
見ないふりをしてきた自分の本心に
気付けるようになるからです。
自分が避けてきたことと向き合うには、
勇気と胆力がいります。
ここでは自分の本当の気持ちを理解する
「子供心の感情」が鍵になります。
つまり日記を書くことで、
自分の思考や感情を扱える
内省のスキルがつくんです。
そのスキルの結果として、
日記を書く時間が
どんどん作れるようになります。
さらに、
自分の時間が作れるようになることで、
日記を書く過程で見つかった
自分にとって大事なことや
自分の本当にやりたいことにも、
より時間を注げるようになる‥‥
と発展していきます。
今の自分の生活が積み重なった結果が
「自分の生き方」ですよね。
だからこそ、
・自分の時間を作れるようになる
・自分の本当にやりたいことができる
が手に入る日記は、
むしろ日々を忙殺されて
「自分の人生を生きられていない」
と感じている大人にこそ必要
とさえ言えるかもしれません。
また、生徒さんの家族や周りの人たちも、
日記を書くための時間を取ることに
徐々に協力的になっていく
というのも面白い話です。
なぜなら、絵日記学を学ぶごとに
本人がみるみる変化していく姿を
目の当たりにしているからなのだとか。
「仕事の繁忙期だけど、
なんとかするから講座行っておいで!」
「ママ、モヤモヤしてそうだから
日記書いた方がいいんじゃない?」
と言ってもらえるそうです。
「今から日記タイムだから、
ちょっと一人になるね!」
と言うと、周りのみんなから
「どうぞどうぞ(むしろ是非!)」
と返ってくるというのは、
絵日記学を知らない人から見ると
ちょっと不思議な光景ですよね。笑
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