自分の言葉で話すには、会話スキル以前に「自分」があるか

先日、大人の絵日記学の講座で
『自分の言の葉編』を開催してきました。
言の葉、つまり自分の言葉についてです。

あなたは普段、
自分の言葉で話せていますか?

人前でうまく話せない

話しているうちに自分でも
何が言いたいのかわからなくなってしまう

「何言ってるのかよくわからない」
と言われてしまう‥‥

そこで、うまく話せるようになろうと
伝え方のスキルをつけたり
誰かの名言を借りて使っても、

「たしかにいいこと言ってるんだけど、
なんだか全然響かない。
‥‥というか、この人浅い。」

となってしまうことがよくあります。

 

こういう時、
自分が伝えるのが下手だからだ
と思いがちですが、
自分の言葉で話せていない
という根本原因に気がつかないと、
努力がどんどん違う方向に
向かっていってしまうんです。

自分の中から生まれた言葉でない時、
違和感や浅はかさは
案外相手に伝わってしまうものです。

 

あなたが一生懸命話していることを、

「中身が感じられない言葉ばっかだな」

なんて思われていたら悲しいですよね。

 

それどころか、
言葉から感じた印象がそのまま
あなた自身の人間性の印象
影響してしまうため、
中身のない人にすら見られてしまいます。

ここで表す「中身」とは、
知識や能力もそうですが
自分を持っているかどうかも指しています。

 

自分の言葉を持つことは、
自分の考えや意思があるということ。

また、伝えたい自分の想いや
意志といった「情熱」も
言葉に乗って相手の心に届きます。

自分を持っている人の紡ぐ言葉は、
強く相手の心を動かします。

自分の言葉を持つために大切なのは、
自分を知ることです。

自我も個性も才能も志も
生きる意味も存在価値も、
本当は全て「自分」の中から生まれます。

 

‥‥と、
ここまではよく聞く話かもしれません。

でも、それだけ言われたところで
じゃあどうしたらいいのかはわからず、
目の前の現状は
結局あんまり変わらないんですよね。

それも間違ってはいないし
本質ではあるのですが、
概念的すぎて具体的にすぐ使えない
なんてことがよくあります。

 

それに、
自分の中にあるそれらの本質的なものは、
最初は自分でもよく見えていません。

というより、
見ようとしてもモヤモヤしていて
ハッキリわからないのです。

大事なのは、

①自分の中にある形のないものを
見つめる方法を持つこと。

内省、自分と向き合う
などがそれに当たります。

②そうして見つけた自分の中にある
まだ形になっていないものに、
形を与えてあげること。

それが言語化や視覚化です。

 

自分の言葉で話せないと思う時、
まず手を伸ばしてしまうのは
言語化や伝え方のノウハウだったりします。

でも、
①の「自分」がまだ曖昧なままで
②の方法論を学んでも、
このお話の冒頭にあった
「言ってることは立派だけど
中身がない
言葉を話す浅い人」
になってしまいます。

つまり自分の言葉で話すには、
「自分」の確立 言語化
の二つを伸ばすことが必要なんです。

「おぉー、なるほど、
それが自分の言葉で話す秘訣だったのか!
うん、確かに納得もいく。よし!

‥‥で、①の「自分」の確立って
どうやったらいいんだ?

あれ?
自分の言葉を話す以上に難しくない?」

と、また新たな壁に
ぶつかってしまうかもしれませんね。

特に「内省」や「自分と向き合う」って、
言語化のノウハウよりもよっぽど
具体的な方法が書いてありません。

 

じゃあ、
自分と向き合う具体的な方法は?

色々な方法がありますが、まずは
自分の中にある考えや気持ちを丁寧に見つめ
書いて形にすることです。

 

この時、頭の中で済ましちゃダメですよ。

形にしていないものは簡単に薄れて、
また曖昧なモヤモヤに
戻っていっちゃいますから。

もしあなたが
②の「言語化」も苦手だったら、
最初は絵や線、色だけでもいいです。

それって言語化してないじゃん!

たしかに非言語ではありますが、
①の課題の
「自分の中にあるものを形にすること」を
十分に果たしています。

むしろ、
言語化が苦手で感覚的な人は、
まず非言語での見える化が向いています。

 ①自分の中にある形ないもの

②自分の中あるものを形にする(非言語)

③自分の中にあるものを形にする(言語)

④言語化、伝え方スキル

⑤自分の言葉で話す

というように、
自分の中にあるものの具体化を
いきなり言語でする前に
まず非言語でしてみるイメージです。

 

「そんなの手間が増えるだけじゃん」
と思われがちですが、
うまく言語化できないけど
自分の中に確実になんかモヤモヤある感覚
って経験ありませんか?

言語だけにしてしまうと、
この時感じていた「何か」は表現されず、
バッサリカットされてしまいます。

 

特に「自分」の核心に近づくほど抽象的で
この雲を掴むような感覚は強くなり、
言語化が難しくなります。

そのため、言語と非言語
両方の表現手法を持っている人の方が、
早く「自分」に到達できるんです。

 

自分の中にあるものを出すには、
自分が何を思い感じたかです。

誰かの言葉を
そのまま使うことではありません。

 

それに知識はインプットなので、
「自分の外」にあるものを入れること
なんですよね。

つまり「自分の中」から出す力は、
学ぶだけでは身についていかない
ということです。

 

そして、自分の思ったことや感じたことを
日常からアウトプットするものが大事。

それを満たしている身近なものが
「日記」なんです。

誰かに見せるためのSNSやブログでは
人の目バイアスが入ってしまうため、
自分の本当の言葉が出てこなくなります。

さらにそれを言語だけでなく
非言語でも表現していけるのが、
「絵日記」というわけです。

『大人の絵日記学』と聞くと、
「大人が今さら絵日記を書くの?」
とよく不思議がられます。

先ほど
自分と向き合う具体的な方法がわからず
悩む人が多いという話をしましたが、
その具体的な方法に「絵日記」を使うのが
この絵日記学なんです。

 

・本やセミナーで
他人から「自分」を教わるのでなく、
自分自身で「自分」を見つけていける

・一回やって終わりのワークでなく、
日々書いて繰り返されることで
言語&非言語の表現の力が鍛えられる。

だから「絵日記を書くことで
自分の言葉で話せるようになる」という
不思議なロジックが成り立つんです。笑

 

あなたは普段、
自分の言葉で話していますか?

あなたが自分の言葉で
自分の思いを伝えられるようになった時、
きっと誰かの心を動かします。

▼関連記事はこちら

絵日記が自分の言葉を育てていた

あなたの言葉がちゃんと相手に伝わって、
自分のことをわかってもらえるあの喜びを、
いつかあなたも味わえますように!

 

 

自分の言葉で話したいなら、
まずはこちらから

 


2022-11-08 | Posted in 大人の絵日記学No Comments » 

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