自信をつけても自信がない…成功しても埋まらない自信の理由

先日、東大出身のエリートビジネスマンと
お話しする機会がありました。

今の自分を変えなきゃ!
一生懸命勉強して東大に合格し、
社会人になってからも
上昇志向を持った優秀な青年です。

東大に受かったことで、
たしかにすごく自信がついた。

‥‥けど、
今も内心はずっと自分に自信がない
と悩んでいました。

 

もっと難しいスキルや資格を取れば
自分に自信が持てるのでは?
とチャレンジして達成しては、

「今度こそ自信がついた‥‥
はずなのに、
自分の中身がないことは変わらなくて
やっぱり自信がない」

 

あれ?自信あるの?ないの??
という自分の中の矛盾に混乱し、

「自分がわからない‥‥」

となっていくわけですね。

すると自分への違和感にモヤモヤし、
心が曇っていきます。

そんなモヤモヤして軸がない自分を見て、
さらに自信がなくなっていく‥‥
というループにはまってしまいがちです。

 

というわけで今回は、
「自信」のあるなしが矛盾する理由
について書いてみようと思います。

これを読んでいるあなたは、
自分に自信がありますか?

と聞かれるとどうでしょう。

 

うーん、あるようなないような‥‥
あると思う時もあれば、
やっぱりないかもと思う時もある。

と、一言では答えにくい質問
かもしれません。

 

大きな成果を出したり人にも褒められて
今回ので自信がついた!と思う一方で、

どんなに褒められても成果を出しても、
ダメな自分を思い出すと
やっぱ自信ないかも‥‥と戻ってしまう。

 

だってほら、現にできてるじゃん!
十分すごいんだから自信持って!

と励ましてもらっても、

「はは、そうですよねー
ありがとうございます‥‥」

と煮えきらない返答をしてしまったり、

「自信あるって思わないと
ますます自信のない自分が
現実化しちゃうから
自信あるって言わなきゃ!」

と自信のあるフリをしたりします。

 

でも、そんなフリだけの自分を見て、
ますますなくなっていく自信

自信をつけようと必死で成果を出すのに、
なぜか一向に満たされない。

この根底の自信のなさは
どこからくるのでしょう?

A.できたんだから自信持ちなよ!

B.できたけど自信がない‥‥

この、言葉では噛み合ってるんだけど
何かが噛み合ってない感
は、
「自信」という言葉が指している意味の
ズレにあります。

そう、自信の意味には二つあるんです。

 

Aは「能力の自信」のことを指していて、
Bは「心の自信」のことを指しています。

できるできないという「能力の自信」
とは別に、
自分を信頼してあげる「心の自信」
「自信」という言葉を使ってしまうため、
意味が噛み合わないまま
会話上は成立してしまうんです。

 

冒頭の東大卒の人の話に当てはめると、
東大に合格して
「能力の自信」はついたけど
「心の自信」は
空っぽのままだった
ということになります。

それが、
「自信がついたのに自信がない‥‥」
という矛盾になっていたわけですね。

「能力の自信」のつけ方は簡単で、
できるようになればそれで解決します。

でも「心の自信」はそう単純ではなく、
ないという自覚がない人も多いです。

自覚したとしても
「心の自信」の満たし方がわからず、
自己啓発やポジティブ思考&感謝&向上心
などの知識やテクニックに走って、
ますます迷走していきます。

 

そのため、
満たされない自信を補おうとして
さらに能力を積み上げていく‥‥という
逆の努力をしていることに気付けず、
似たような問題を
ぐるぐる繰り返します。

 

難しい資格を取れば
立派な仕事ができれば
綺麗になれば
幸せな結婚ができれば

素晴らしい自分になれば自信が持てる!!

と思って、
そのために必要なスキルアップの努力は
惜しまずできる。

 

でも本当は、
頑張るのはそっちじゃなくて
「心の自信」の方なんですよね。

どんなにたくさん能力が身について
素晴らしい成果を出しても、
「心の自信」はやっぱり空虚なまま
満たされることはありません。

『絵日記学』に来る生徒さんに多いのは、
この「心の自信」のなさを感じている
(逆に「能力の自信」は散々鍛えてきた)
人たちです。

むしろそういう人だからこそ、
自分の心と向き合う絵日記学が
大きな効果を出します。

「絵日記」といっても
ただ絵を描いて思い出に残すためではなく、
うまく言語化できない自分の気持ちにも
気付くために絵を使います。

今まで自己啓発や方法論を学んでも、
「心の自信」はなかなか解決しなかった
と思います。

これまで頑張って色々勉強してきた
あなただからこそ
実感としてわかると思いますが、
「心の自信」って、

思考では埋まらないんです。

なぜなら「心の自信」を埋めるのは
文字通り「頭」じゃなく「心」、
つまり「思考」でなく「感情」だからです。

 

じゃあどうしたらいいのかというと、
心が動くには他人事の教えでなく
自分事であることが重要です。

だから、
自分事を書く日記なんですね。

自分の日常の中で
自分が体験し感じたことを書き
気持ちを整理していく過程で、
「自分」をより深く理解していきます。

 

これは実際に体験した生徒さんでないと
実感レベルでは伝わりにくいんですが、
自分を深く理解していくほど
自分を愛おしく感じ
大切にできるようになっていきます。

その結果、
自分への信頼である「心の自信」が
着実に育っていくんです。

 

 

「‥‥でも自分を掘り下げたら、
見たくない自分も出てきちゃうんでは?」

という心配もまた、
「心の自信」が不足している人に
よくある質問です。

 

まさにその否定したい自分の存在が、
「心の自信」を失う一番の原因なんです。

だって嫌いな自分のことなんて、
信頼できませんからね。

自己信頼が持てないので、
「心の自信」はずっと空っぽのままです。

 

自分を知り、
理想の自分も嫌いな自分も
愛おしくなった時、
あなたの中の奥底から
本当の自信が湧いてきます。

今回のお話は、

自信には二種類ある。

「能力の自信」をつけても、
「心の自信」は満たされない。

でした。

▼自信の具体例のお話はこちら

 自分を支える二つの自信

 

もちろん今まであなたが頑張ってきた
「能力の自信」も、
無駄にはならないので安心してくださいね。

「心の自信」が伴った時に、
その能力は最高にいい形で
ちゃんと活かされますから!

 

これを読んでいるあなたは、
自分に自信がありますか?

それは「能力の自信」と「心の自信」、
どちらがどれくらいありそうでしょうか?

そんなことを考えてみることから、
「自分と向き合う」の入口に
もう立てているんですよ。

 

 

能力の自信はついてきたのに
心の自信が埋まらない人はこちらから


2023-06-24 | Posted in 心のおはなしNo Comments » 

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