「大人になれない30代」をクリアするには

「年齢より若く見えますね」
と言われるのって、あなたは嬉しいですか?

褒め言葉として受け取れたら
それに越したことはありませんが、
中には微妙な反応をする人がいます。

特に30歳前後の人に多いように感じます。

 

褒めたのになぜ?と思うかもしれませんが、
「年齢のわりに若い」という言葉は、
「年齢のわりに幼い」という意味も
あるからです。

「自分は大人になれていないんじゃないか」
と内心で不安や焦りを感じている人ほど、
「若いね」という言葉に敏感です。

 

若々しいのはいいことでもありますが、
中身が幼いままというのは
自分のアイデンティティが不確かで、
「自分の人生ってこれでいいのかな?」
「本当は何がしたいのかわからない」
と迷いながら社会を生きることになります。

常に漠然とした自信のなさ
感じやすいのもこのためです。

というわけで今回は、
大人と子供のはざまで
「自分」を模索する人の抜け出し方

について書いてみようと思います。

 

二十歳で成人式を迎える私たちにとって、
30代は年齢的には十分大人ですが、
「実年齢」が上がれば自動的に
「精神年齢」も上がるわけではありません。

しっかりしている若者もいれば、
自分の機嫌の悪さを周りのせいにする
大人げない中年もいますよね。笑

 

でも、精神年齢って
どうしたら上がるのでしょう。

経済的に自立したら?
感情を抑えることができたら?
たくさんの経験をしたら?

確かにそれも精神年齢の高い人の特徴
ではありますが、
その行動をすれば精神年齢が高くなる
わけではなく、どれも枝葉の一例です。

 

じゃあどうしたら
その枝葉の根本である「精神」が
大人になれるのか。

精神、つまり自分の内面にある
「心」が大人になることなんです。

また、人間の心の成長について研究する
「発達心理学」では、
思春期から大人になるまでの心の段階を
「青年期」を呼んでいます。

▼リンク「コトバンク」より

アイデンティティ理論

 

もう子供ではない
でも、まだ大人にもなりきれてない‥‥
そんな、子供と大人のはざまの期間です。

そして「青年期」の若者が
次の発達段階である「成人期」、
つまり大人になれたかどうかの
判断基準になっているのが、
「アイデンティティの達成」です。

「自分」を確立することで初めて
心が大人になれる
というわけですね。

 

自分を確立することは、
自分の人生を自分で決めなくてはいけない
大人ほど、より重要になってきます。

しかもそういう
自分の人生の選択とかって
どこにも答えが書かれてなくないですか?

 

なぜなら
「本当の自分とは何か?」
「自分らしい生き方とは?」
などに対する答えとは
全ての人に当てはまるものではなく、
一人一人の個性や価値観によって決まる
自分だけの答えだからです。

自分だけにしか該当しない答えなので、
万人向けの本には書いてありません。

逆に「自分の答え」を見つけた人は、
仕事や結婚、生き方といった
自分の人生の方向性が見え、
自分らしく生きるための選択が
格段にしやすくなるともいえます。

 

青年期は大人と子供のはざま。

だからこそ思春期に
自分についてたくさん悩んだり
自分のやりたいことを色々模索するのは、
ダメなどころかとても大事なことなんです。

ただ、この時期に
自分と向き合うことを後回しにし、
アイデンティティを確立しないままで
大人の年齢になってしまうと、
「中身の幼い30代」
に突入してしまいます。

20代までは、
まぁつい最近までまだ学生だったしな‥‥
と「若さ」で許される面もあるでしょう。

ただ、30代へと十の位が一つ上がると、
社会からあなたに求められる
大人の基準が急に厳しくなります。

 

それでも必死に大人のふりをして
やり過ごすことはできますが、
徐々に日常で不具合が起き始めます。

仕事や結婚で社会的責任が大きくなると
ごまかしきれなくなってくるからです。

 

私、このままでいいのかな?
本当は何がしたいんだろう?

‥‥わからない」

 

誰かに
「あなたはその道であってるよ!」
と言ってもらう?

それこそ子供マインドですよね。

自分がないと、
「私はこうしたい!」
という自己意思
や、
「私だからこの道でいいんだ」
という自己納得感が持てません。

誰かや何かに教わって
自分を見つけようとするほど、
あなたが大人になることを
さらに遠ざけてしまうのです。

 

「でも、自分では見つからなかったから
今困ってるんだけどな‥‥」

もちろん教わることが全部ダメだ!
とは思いません。

ただ、そこで本当に教わるべきなのは
「答え」ではなく、
「自分で答えを見つける方法」です。

 

自分で自分を理解し
心深くまで掘り下げ
ることで、
初めて本質的な「自分」見えてきます。

人に与えられたものでなく、
自分で見つけたものだからこそ、
その答えに強い実感と深い納得が伴います。

そうして確立したアイデンティティは、
簡単には見失わない確かなものになります。

 

「大丈夫、その道であってるよ」

と確信を持ってあなたに言うべき人は、
本当は親でもメンターでもなく
大人のあなた自身なのです。

そうして
自分を信頼してあげられるようになると、
心の自信(自己信頼)が育ってきます。

これも大人の心の重要な要素です。

 

よし、今度こそ大人になるために、
「自分」を見つけよう!

大人が「自分探し」というと
え?まだやってるの?と言う人もいますが、
自分がないまま
大人になった人ほど
今こそ真剣に考える必要があります。

多様性から生き方の選択肢も増え
どんどん情報も複雑になる今の時代は、
ものすごく簡単に自分を見失えるからです

 

とはいえ、
大人のための『絵日記学』
でも
あなたのアイデンティティが何かという
「答え」は教えていません。

代わりに、
あなたが「自分で自分を見つける方法」

を教えています。

あなたが自分の体験した日常を
日記に書いて記録し、
そこから自分の心を読み解いていきます。

そうして自分で見つけた「答え」は、
どの教科書にも載っていない
100%あなただけのオリジナルです。

また、その日記を書く過程の中で、
自分の頭で考え行動する力も身につきます。

これも大人に必要な力の一つですよね。

 

日記で自分の心と向き合うと、
本当の自分が見つかり
「自分」を持った大人になれる。

目が死んだ大人でなく、
アイデンティティを確立した自分を活かして
カッコよく社会を生きる大人こそが、
絵日記学のゴールである
『本当の大人』の姿です。

 

大人と子供のはざまの「青年期」のまま
30を過ぎてしまった人は、
今こそアイデンティティを確立して
本当の大人になりませんか?

 

 

自分を持った
本当の大人になりたい方は
こちらから


2024-07-29 | Posted in 心のおはなしNo Comments » 

関連記事