褒めノートやありがとう日記でモヤモヤするなら

「褒めノートを書いても、
うまくいかなかったんですよね」

という人が、絵日記学の生徒さんの中に
毎回必ずいらっしゃいます。

自分の頑張ったことや、
できたことを自分で褒めて書くノート。
実はあのワークは、

建前だけで褒めている人が書くと
書いた後でモヤモヤします。

同様に、そういう人は
ポジティブ発言やありがとう日記、
「幸せ」と唱えるアファメーションでも
同じことが起きます。

 

じゃあなぜモヤモヤするかというと、
本心ではそんなこと全然思えず、
書けば書くほど
自分に嘘を重ねていく行為だから。

ネガティブな気持ちは見ないようにして、
ポジティブな気持ちだけを
フォーカスしようとするその行為に、
そもそも無理があるからです。

 

かといって、それらのツールや方法が
ダメなわけではありません。

「自分を心から肯定できる人」には、
とても効果的なものなんです。

ただ、
「本当はそう思えない」という
自分の気持ちを無視したままの
形だけの無理やりな自己肯定は、
やればやるほど頭と心がちぐはぐになり、
結果、どんどん心が迷走していきます。

このモヤモヤの正体は、
本当の気持ちに反している時や

本当の自分で生きていない時に、
自分の心から発生している「違和感」。

そしてモヤで曇れば曇るほど、
「自分」が霞んで見えなくなるのです。

 

では、自分のことを肯定したり
褒めたい‥‥はずなのに、
心からそう思えないのはなぜでしょう?

頭ではわかってるのにできない時、
人は心の奥に別の本音を持っています。

今回の場合でいうと、
自分をいくら褒めようとしても、
「本当は褒めたくない自分」
という気持ちが、心の奥にいるからです。

「この程度では褒められない」
「だってまだ〇〇できてないし」
と脳内で呟いてしまうんですね。

 

ありがとうやポジティブも、
「でも現実は全然‥‥」とか
「でもあの時〇〇されたし」など、
褒めた瞬間に、すかさず頭の中に
反論が浮かぶのではないでしょうか。

本当は全然そう思えていないのに
無理して言っている時は、
心の奥でモヤが発生しているはずです。

それなのに、
その違和感を押し切って見ないフリをし
無理やり聞こえのいいことを言っても、

「なぜかあまり結果が出ない。
他の人はこの方法でうまくいったのに」

「なんで私だけ効かないの?
私は幸せになれない運命なのかな‥‥」

と、ますます自分を
肯定できなくなってしまいます。

 

 

そんなことはない。
そんなことはないんです!
確かに本に書いてある通り、
やっていることは間違ってないんです。

ただ、
その時に自分自身ではなかなか気付けず
見落としてしまいがちな盲点があります。
それが心から、本心からできているか。

 

表面上で自分を褒めたり
自分のネガティブはなかったことにして
ポジティブに振舞う人は、

「自分の気持ちに嘘をついている状態」
になってしまうからモヤモヤしたり
うまくいかなくなってしまうんです。

 

それだけならまだいいのですが、
その嘘をそのまま放置していると、
否定して排除したはずのネガティブが、
『問題』という形になって、
自分の元に戻ってくるんです。

 

普段から素直な気持ちで
自分を好き、すごいと言える人は、
是非それらの素晴らしいツールを。

ただ、もし心から自分を褒めることに
なぜかどうしても抵抗がある人は、
まず自分の『
本当の気持ち』を見つめて
自己肯定感を取り戻すという
一手間を必要とします。

 

このように、フタをしている人は
大抵色々な感情にフタをしているので、
頭では分かっていても
やっぱりどうしても
心から自分を好きと言えなかったり、
この程度ではとても褒められない‥‥
ということが、今回に限らず
様々なシーンで起きていると思います。

だって、褒めようとしても、
それをやろうとしている自分自身が
そもそも否定している本人なんですから、
うまくいかないのは当たり前です。

 

‥‥でも、仕方ないと思うんですよね。
感情なんて目に見えないんですから。
見落としてしまったとしても、
そりゃ仕方ないんです。

だから、そこでまた
できない自分を責めなくていいです。

 

知らなかったなら、今から知ればいい。
ただそれだけです。

気持ちが複雑にこんがらかって、
自力ではもうどうにも行き詰まって
困ってしまっている人も、
自分の感情を分解し整理することで
ちゃんと解除することができます。

 

絵日記学に来てくださる生徒さんは、
他の方法やツールを試しても
なぜか解決しないという悩みを持って
やってくる人が多いです。

「絵日記」といっても、
子供の頃の夏休みの宿題のように
ただ出来事を書く記録ではなく、
重要視しているのは
目に見えない自分の心の扱い方です。

自分の気持ちの分解と整理のしかたを
学んでいくので、
自分の気持ちを取り戻す際に起きる
手に負えない感情の抵抗も、
きちんと解除していけます。

 

そして、自分の気持ちが整って
心から自分を好きになれた時、
褒めノートもありがとう日記も、
あなたにもちゃんと
素晴らしい効果を発揮してくれますよ

 

 

もうタテマエでなく、
心から自分を好きになりたい方は
まずこちらから

 


2020-02-13 | Posted in 心のおはなしNo Comments » 

関連記事