お家にこもっている時、絵日記を書いて自分の心のメンテナンス

今、世の中の日常が非日常に一変し、
生活やお仕事に大きな変化がある方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

安全のため外出を避け、
お家にこもっている方も多いと思います。

 

こういう時、
心がモヤモヤしたりざわついたり、
不安や焦り、イライラなどで
感情が揺れやすい時だと思います。

最近は外出自粛やネットの情報によって、
心が疲れてしまう人が増えてきている
と聞きました。

なるほど、そちらの方面でなら、
現場のお医者さんでない私でも
何か役に立てるのではないかと思い、
この記事を書くことにしました。

今回のお話は、
絵日記に自分の気持ちを吐き出して
感情を整理する方法です。

①今の気持ちを書く

まずはノートに、
今思っていることや気持ちを
全部書いてみましょう。
不安だったり不満や楽しさ、驚きなど。

もし、気持ちを書けと言われても
手が止まってしまう人は、
「何が不安?」「何にイラッとする?」
と、感情ごとに一つ一つ聞いてみると、
書きやすくなるかもしれません。

 

この時、
書いていいこと悪いことを気にせず、
ポジティブもネガティブも
一度全て書くことがポイントです。

無理にポジティブに書こうとしないで、
正直に。

例えば「不安」であれば、
問題解決したり不安を消そうとせず、
まずは「今何が不安なのか」だけを
書ければOKです。

 

その時ひょっとしたら、
「こんなこと書いたら不謹慎だ」とか
「〇〇に失礼だ」「この考えは甘い」
などと頭の中で言ってくる
『大人心』がいるかもしれません。

でもその思いがあると、
自分の素直な気持ちが
出てきづらくなってしまいます。

まずは感情である『子供心』の、
感じてるけど言えない気持ち
そのまま言葉にしてあげてください。

うまく言葉にできなければ、
絵(顔文字)や色で表現したり
ぐじゃぐじゃの線だけでもOKです。

 

特にネガティブな気持ちというのは、
感じないようにしようと
無意識に抑える傾向にあります。

でも、
「こんな気持ち、持っちゃダメだ」

と抑えていた気持ちや、
複雑にこんがらかってしまった気持ちを
心の中に留めておくと、
心が容量オーバーになってしまいます。

だから、
感情を一度全部出すというこの作業は、
意外と重要な意味があるんです。

 

そうして書いていて乗ってくると、
「そうそう、それ!実は思ってた!」
という言葉が書けた時、
モヤモヤがスッと落ち着きます。

乗ってきたら、
どんどん書いていきましょう。

自由にどこにも行けない不満
将来、今の職業のままでいいのか不安
おこもり生活、意外と楽しいかも
通勤ラッシュ結構ストレスだったんだな
SNSで批判の投稿を見てモヤモヤする
停滞している自分に、変に焦る‥‥

「あぁ私、こんなこと感じていたんだな」
とわかることも、自分を知り、
より深く自分を理解する行為です。

 

又、その勢いに乗って、
意外な本音がポロリと出てきます。

自分の気持ちって、自覚しているようで
普段見落としていた思いがあるものです。

 

②気持ちに対して何ができそうかを書く

そして今度は、
①で書けたものを眺めてみてください。
ちょっとノートから顔を遠ざけて。

「その感情を感じている自分」を、
少し冷静に客観視できます。

それは感情にフタをする冷静さとは
全く違う感覚です。

フタをし自分の本心をごまかしている時は
心の奥底にモヤモヤが生まれますが、
客観視をしている時は
自分の本心を否定してはいないので曇らず、
明晰でクリアな感覚でいられます。

 

そして
その理性的なカメラアングルのまま、
「この気持ちに対して、
今、私は何ができそうかな?」
と一つ一つに対し考えてみましょう。

楽しい気持ちなら、
「今後こういう生き方をしていくには?」と

不安なら、
「何がわかったら安心できる?」と

イライラするなら、
「じゃあ刺激の原因と向き合う?」
「 反応してしまう自分の心と向き合う?」

 

もし、上記の質問で
「わかんない」「難しい」「できない」
という言葉が浮かんだ場合は?

それは大人ではなく
すねて投げ出した子供心のセリフです。

 

ちなみに「気持ちを整理する」よりも
さらに一段階深い、
「自分と向き合う」という
上級者向けになりますが、

すねている子供心に
「なんでそう言いたいの?」と聞くと、
思いがけない自分を知る答えが
返ってくるかもしれません。

 

③前に進むために今やることを書く

②が書けたら、
さっそく今から行動できることや、
この状況が落ち着いてきた時に
始めたいことを書いていきます。

「じゃあ、そのために
今のうちに何をしたらいいだろう?」

①の気持ちに対する②の答えを元に、
今の自分ができることを
書いてみましょう。

例えば、

①在宅、意外と楽しいかも
②こういう自由な働き方をしていきたい
③そのために転職する?独立する?
→色々情報を集めてみよう。
→お手本になる人はいるかな?
→資格がいるなら今のうちに勉強しよう!

③で行き詰まらないポイントは、
「もし〇〇だったら〜できるのに」
今の状況ではどうにもできないことでなく、
今の自分ができること基準
考えることです。

 

「この先どうしよう‥‥」
と心が不安に飲まれている時って、
空回りして結局なにも行動できずに
時間が過ぎていってしまうんですよね。

だからこそ、感情を整理し
③を考えるのはとても有益なことです。

情報集め、勉強、準備、練習‥‥
今ならコツコツ取り組むのにぴったりです。

「あれもできた、これもやれる!」

そうと決まれば、
「ずっと家にいて退屈」なんて
言ってられません!

さっそくやりたいことのための
準備を始めましょう。

 

どんな状況であっても
希望を持っている人の目って、
子どものように輝いていますよね。

そのやる気や情熱、ワクワクという
行動の活力をくれるものもまた、
子供心である「感情」なんです。

 

今って、少し視点を変えたら
非日常のこの状況がくれた
せっかくの自分を見つめるチャンス
でもあります。

そのための準備期間として与えられた、
大事な時間なのかもしれません。

 

忙しいルーティーンの日常では
なかなか落ち着いて取り組めなかった
自分を知り、自分と向き合うワークを、
是非この機会にやってみてください。

 

書けば書くほど
停滞した心のモヤモヤを抜けて、
前に進み現実をどんどん変えていくのが
上手くなっていきますよ。

今の与えられた境遇を、
自分を見失わず、
大切に過ごしてくださいね。

 

 

次回の初心者講座のお知らせは
こちらから


2020-04-13 | Posted in 心のおはなしNo Comments » 

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