絵日記学 卒業生の声:もっちー
絵日記学を修了した生徒さんたちに、改めて自分たちの変化について質問させてもらいました。
2人目は、静岡から参戦。
編集の仕事をしているもっちーこと望月 亜紗子さん。
明るく積極的で、自分の入りたかった会社に入り、休日は東京の美術館やセミナーにも積極的に参加するアクティブな彼女。
そんな彼女の心の内は、どんなだったのでしょう。
「根拠のない〝もの足りなさ〟をずっと感じていました。
転職で入った今の会社は、地元(静岡)のローカル雑誌をつくる出版社で、雑誌自体を気に入って、めちゃくちゃ入りたい!!と思って入社しました。
文章を書くという、自分の好きなことができるのが嬉しかったです。
それなのに、1年たったくらいから言いようもない虚しさに襲われ始め…心から楽しい!と言えない、そんな感じでした。
仕事の成果も思うように上がらず、焦りも出てきて。
それで、セミナーやイベント、有志の団体の活動、交流会にたくさん参加するようになりました。
でも、不思議というか残念というか、いろいろ参加すればするほど欠乏感が増してくんですよ。
思ったような人脈が得られなかったり、教わったことを実行できなくて自分はだめだーと落ち込んだり。
足りない、まだ足りないって、負のループでした。
それ以前に、実はどこかしっくりいっていないのに無理して参加している所もあって。
自分が望んで参加するはずなのに気分が重いこと、少なくなかったです(笑)
信じられるものがなかったんですね、多分。
自分でさえも信じられない=自信がなかったです、とにかく。
2:絵日記学を受けようと思ったのはなぜ?
サワさんとは、ワークショップで出会いました。
自己紹介での「絵日記学の講師をしています!」という発言に、
「なんだかおもしろそう!」と思ったのが最初のきっかけです。
私、絵本とか、手紙とか、〝人の手でしたためられるもの〟に心惹かれるところがありまして、絵日記にも同じような匂いを感じたのかもしれません。
あとは、誰もやったことのない、「絵日記学講師」というものを自ら作り堂々と発表しているサワさんの、〝芯のある〟凛とした姿に感銘を受けました。
自分の芯と呼べるものがなかった私にとって、何か得られるものがあるような気がしたんだと思います。
実際に「はじめて編」を受けたら、自分の内側(気持ち)が軽く自由になったような感覚を味わいました。
絵は苦手で、周りの人をうらやむ気持ちが湧いたり、自分と比較して落ち込んだり、下手くそだって内心笑われているんじゃないかって怖かったり。
そういう気持ちも少しありました。
だけど、サワさんが講座の中でフォーカスを当てるのは表面的な絵の上手さではなく、その内側に宿る感情。
今までたくさん蓋をして奥底に隠されてきた思いに触れ〝本当の自分〟を解き放つことができました。
就職活動などでよくやる「自己分析」では、〝企業が求めるだろう人物像に近い部分を自分の中に見出す〟ことしか私はできていなかった。だから苦しかったんでしょうね。
小さなことで言うと、自分らしいおしゃれを楽しめるようになったこと。
以前、自分の着たい服を来て会社に行ったらめっちゃ笑われたことがあったんです。その後もずっといじられて。
それから自分の着たい服を着ることに臆病になって、その結果、着たい服がわからない、おしゃれしているつもりなのにワクワクしないという状態に陥っていました。
周囲の人や雑誌、世間一般から見たおしゃれに無理やり自分を当てはめていたからなんだと思います。
それが最近、「好きなものは好きなんだもん!周りにどう思われようが、自分の心が喜ぶ服装をしていいじゃない!!」と思って。
今は、自分の気持ちに素直に従って服を着ています。
誰にも褒めてもらえなくても、自分が自分に似合ってるって認めてるから、自分らしく思えて、無理がありません。
仕事面で言うと、自分の〝本音〟を言えるようになったことですね。
これまでは、どうしても優等生ぶりっこの面が強くて、「本当は嫌なのに」「本当はムカついているのに」「本当は納得していないのに」…自分の気持ちにはふたをして、相手の言うことを飲み込んでばかりでした。
でも、ある日の社内会議で、意を決して日頃嫌だなと感じていることを話しました。
そしたら、他のスタッフからも本音の声が次々と上がり始めて、その結果それぞれの意識、さらには社内の空気も変わったんです。
絵日記や講座の場では自分を出せても、職場という現実に戻るとまた自分を出せないでいて、それがいやだったんです。
だけど、それを自分自身の行動で変えることができました。
絵日記を書くことで自分の本当の気持ちに気づけるようになったからできたんだと思います。
「こんな私でも大丈夫。」と、私が私にOKを出せるようになったからですかね。
今までは、何をやるにしても人と比較したり、他人の目を気にしたり、〝他人が基準〟だったんだと思います。
他人と比較して「私ダメだ。」「こんなこと言ったら、人に変に思われるかな…」ってそればっかりでしたから。
あと、〝負の感情は悪じゃない〟ということに気づいたのも大きいです。
口にするのはもちろん、そういう感情を持つことすら悪いことだと思い込んでいたんですけど、全然そんなことなくって、単なる感情の1つに過ぎない。
これに気づいたときは肩が軽くなったような気がしました。
それからは、ネガティブな思いでもじっくり味わうようしてます。
そうすると、ちゃんと折り合いがついてモヤモヤが残らないってこともわかりました。
5・最後にひとこと
言いようのない不安や自信のなさを感じていて、自分を高めようと色々なことにチャレンジするけれど、それでもまだダメだという焦燥感に駆られたり、
自分の好きなことをやっているはずなのに他人の目が気になったり、
他人と比較して自分はダメだと落ち込んだり、
あるいはやたらと他人がうらやましく思えたりする方へ。
そう感じてしまう理由も、そこから抜け出すヒントも、絵日記が教えてくれますよ!
もっちー、ありがとうございました!
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