今の自分を変えたくて頑張っているのに、何故かどこかでずっと苦しい謎

「今の自分を変えて、新しい自分になりたい!」

という思いから、沢山勉強したり練習したりして、努力できる頑張り屋な人がいます。
夢や目標があって、とても前向きで活動的な人に見えます。

・・・が、その努力の本当の動機が何か。

これが大事だったりします。
それによっては、自分を自分で追い立てて、ますます苦しめる・・・を一人でやり続けてしまうトラップにはまっている場合があります。

しかも本人は自覚が無く、頭ではよかれと思ってやっているので、なかなか気付けないんです。
これをやってしまうのは、心の奥の本音に、「今の自分がなかなか好きになれない」を抱えている人です。

 

「む・・・、じゃあどうしたら自分を好きになれるんですか?」

・・・

と、またすぐ問題の解決策という答えを求めて、更に努力しようとする特徴もあったりします。
先へ先へ、前へ前へと気持ちが先急ぐ未来思考の人。

そんな人は、いったん、焦る気持ちを静かにすること。
立ち止まってみることです。
そして、外ばかりでなく、そろそろ自分の内側に、目を向けてみませんか?

・・・という話をしたところで、
大丈夫。ちゃんとどうしたらいいかの方法も、今からお話しします。笑

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まずね、

「なかなか自分を好きになれない自分がいるなぁ」

というそのままの事実を、そのまま見つめましょう。
大人心ですぐに「自分を愛さなきゃ!」としたり、「自分を愛せない自分のままじゃダメだ!」としたりしないこと。

心の奥底では本当は自分のこと嫌いなのに、無理に愛そうとしたら、それは頭で思考した「作為的なもの」でしかなくなるから。
愛するは本来「頭」でなく、「心」でするもののはず。

「あの人のこと、好きにならなきゃ!」の時点で、本音は「嫌い」。
本当はもう終わっている恋も、自分に対しても、同じことがいえます。
「〜しなきゃ」という言葉の本音は、その逆にあるということです。

 

その一方で、

「私は自分のこと好きだから大丈夫だな!」

という人も、本当に思っている場合と、そう思いたくて愛しているフリをしている場合があるので、やっぱり自分の心を注意深く丁寧に見ていく必要があります。

愛してるフリもまた、自分の心に蓋をする行為の一つです。
蓋の下には、「私なんて大嫌い」があります。

それを見ないようにしただけ。
そんな気持ちなんて、全然なかったことにしたい自分がいるわけです。

「なかなか自分を愛せない自分」も、自分という人間の一部。
そんな自分がいることも、否定しないてあげることです。

 

いい自分、素晴らしい自分になろうとするほど、ダメな自分を排除しようとします。

「悪なら殺してもいいという考えはよくない」といいながら、実は大人は、自分の心の中でそれを知らないうちにやっているのです。

henbou

 

自己肯定したくてしているはずの行為が、自己否定を起こしているというパラドックス。
これが、より良くなろうと努力しているのに、何故かどこかですごく苦しいという謎の現象が起きる心の仕組みです。

頭と心が不一致を起こしているのに、自覚がないのでいつまでも気付けず、ますます努力してしまいます。
こうして更に心が曇り、目が曇った大人ができていきます。

心が盲目なまま、
「これでもだめか!どうしたら変われるんだろう!?きっと、もっと努力しなきゃなんだ!」
と、更に自分を苦しくなる状況にしていく。

 

今の自分を変えようとする強い「変貌欲求」って、実はその影に隠れてしまった自分の本当の気持ちを見落としやすいんです。
一見、自分がとてもいいことをしているように思えるから。

「うまくいった時の自分は好きだけど、そうでない時のダメな自分は嫌い」は、結局、根本では「嫌い」なんです。

条件付きの「好き」は、愛ではないんです。

 

大事なのは、

できてもできなくても、変わっても変わらなくても、どっちの自分も大好き!
って言えるかどうか。

これが心から言えた時。それが自分を本当に愛せたということです。

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kouzabanar

 


2016-11-17 | Posted in 心のおはなしNo Comments » 

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