絵日記にかける時間が、自分を大事にする時間になる

絵日記学の講師をしていて、
「絵日記を書いてるんです。」
と人に絵日記を見せなが話していると、

「この絵日記を書くのって、
どれくらい時間かかるんですか?
とよく聞かれます。

「だいたい1時間くらい」

と答えた瞬間、ほとんどの人が
うわー私にはムリと思って、
そこで終了してしまいます。

 

しまった、
絵日記への興味失う回答を
してしまった!!

と私も後悔し、
1時間かかるということを
だんだん言いづらくなっていった
時期がありました。

そこで、
「そんなに時間かからないんですよー!
10分〜15分くらい!」

と言う為に、
1時間かかる絵日記を
15分で仕上げる練習を
しばらくしてみたんですが(真面目)、
やっぱり絵日記に夢中になって
がっつり書いてしまうと、
どうしても1時間かかってしまう。

 

「じゃあ、もっと簡単なものを
書けばいいのかな?」

たしかに学生の頃の私は
1〜3行だけの絵日記という、
低いハードルにして書いていました。

↓当時15歳の頃の絵日記

これだと確かにサクッと
15分くらいで終わります。

 

それに初心者向け講座の
「はじめて編」を受けた生徒さんにも、
最初は15分で書く簡単な絵日記でOK
と伝えているんです。

まずは短時間で簡単に書ける
ところから始めて絵日記に慣れ、
少しずつ習慣にすることを勧めています。

 

そういう簡易的な絵日記にすれば、
私も15分で書けるのでは?

‥‥でも15分で書こうとすると、
絵や文字が雑だったり
自分の気持ちを
ゆっくり熟考して掘り下げずに、
サラッと表面的なことだけを書いて
終わってしまうので、
内容が薄い絵日記になり、
不本意でモヤモヤしてしまいました。

あちらを立てればこちらが立たず。泣

 

「どうする?
1時間かけた絵日記を
15分です!と嘘ついても
心がモヤモヤ曇るし‥‥
速記術でも習おうかな?

と検索を始める始末。笑

そんなある日、
絵日記の生徒さんに話したところ、

「でもさわさんは先生なんだから、
プロが自分の専門分野に
1時間くらいかけるのは自然なことで
違和感ないですけどね。」
と言われて、

アラ確かに。。

 

よく考えたら、
絵日記初心者の人の目的と
プロの自分の目的が違うのに、
同じ基準で比べていること自体に
そもそも無理がありますよね。

いっそ時間がかかることを逆手にとって
プロとして堂々としていようと
思えるようになりました。

 

以来、
「生徒さんは最初15分くらいですが、
私は1時間かけてます!」
と正直に答えています。

続けて

「私、絵日記が好きすぎて、
絵日記を書く十分な時間が取れるよう
生活スタイルや働き方まで
絵日記に合わせて変えちゃいました
。笑」

と付け加えるようにしています。

少なくとも、
絵日記がどれだけ好きで大事な人か
伝わるかなと思います。笑

 

講師紹介にもありますが、
感受性の強い私にとって、
心が曇るのって本当に苦しくて。。
>参考リンク

だからこそ、私にとって
自分も相手も犠牲にしない方法で
正直に生きることって大事なんです。

‥‥とはいえ、
「そんなに時間かけたくないなぁ」
と思う気持ちもよくわかるんです。

大人になると、
自分の時間ってすごく貴重ですもんね。

私も家事やスキンケア、運動など
絵日記以外に対しては、
同じようなリアクションをしてしまう
と思います。笑

 

その一方で、
最初は15分で簡単に書いていた
生徒さんたちが、
慣れてくると
どんどん内容の濃い絵日記になり、
私のように
じっくりもっと時間をかけて
書きたくなってくるんですよね。

 

つまり大事なのは
「絵日記だから○分」ということよりも、
自分の中の優先度なのだと思うんです。

(この時、
他人やルールが決めた優先度でなく、
自分自身がそれを大事と感じられるか
を基準にしてくださいね!)

自分の限られた貴重な時間を
何にどれだけ割くかという判断は、
自分の中の優先度によって決まります。

嫌なことってなかなか腰が重く
早く終わらせたいなと思うのに、
大好きなことは没頭して、
いくらでも時間をかけたいですよね。

掃除しなきゃなんだけど
動画2時間見ちゃうとか、
あまり興味のない人からの連絡は
後で返そうかなって思うのに、
好きな人への連絡は即レスで
夜更かししちゃうとか。笑

 

つまり生徒さんたちが、
自ら絵日記にもっと時間を
かけたくなってくるのはなぜかというと、

絵日記の効果を実感していくうちに
それだけ絵日記を書くことが
自分にとって大事な行為になり、
自分の中の優先度が上がっていくから。

時間の長さうんぬんよりも、
自分の中の優先度が上がると、
「短時間で早く済ませたいこと」から
「時間をかけたくなってしまうこと」へと
変化していきます。

そんなふうに、
私だけでなく生徒さんたちにとっても、
自分の絵日記が
かけがえのないものになっていくんです。

絵日記を書く時間が、
自分にとって大事だから書く。

反対に、
時間や数字に囚われてしまうと、
『大人心』が絵日記をノルマにします。

前回の習慣の記事でも触れましたが、
「がっつり1時間書くぞ!」とか、
「どんなに疲れていても毎日書く!」
高いハードルやルールで縛ってしまうと、
息切れして続かなくなってきます。
>参考リンク

 

だから、最初は手軽に簡単に。

そしてだんだんレベルを上げる時も、
無理やり上げようとするんじゃなくて、
自ら楽しくてもっと書きたくなる
(自分の中の優先度が上がる)こと
が大事です。

 

自ら書きたくなるには、
自分の感情が伴っていること。

つまりここでもやっぱり自分の気持ち、
あなたの『子供心』なんです。

大人になると、
一日があっという間で常に時間がない
と悩む人はたくさんいると思います。

仕事や家庭のことなど
誰かや何かのための時間も
とっても大事です。

 

だからこそ、それと同じくらい
自分のための時間
ちゃんと取ってあげて欲しいんです。

なぜならそれが、
自分を大事にしてあげること
だから。

 

幸せと感じられる心を育てるためにも、
「自分を大事にする気持ち」は
必須の感情なんです。

その心を育てるのが、絵日記学。

 

「絵日記を書くのに
どれくらい時間かかるの?」

きっと絵日記学の本質は、
かかる「時間」が大事なのではなく、
絵日記を書くことが、
自分にとっての「大事な時間」
なっていくことなんだと思います。

 

「大人になると時間がない」
というのが、
いつの間にか当たり前になりがちです。

でもどうせなら、
自分にとって大事なことに
ちゃんと時間を取ってあげられる大人
あなたもなってみませんか?

 

自分を大事にしてあげられる自分に
なりたい人は、まずこちらから


2020-07-12 | Posted in 大人の絵日記学No Comments » 

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