自信を持ちたくてもずっと自信がないままなのは、自分に嘘をついているから
周りからは「頑張ってるね」とか
「すごいね」「充実してそうだね」
と言われたとしても、
当の本人がそう思えているかって
別の話だったりしますよね。
そもそもは、自分に自信がないから
こんなに頑張っていたり、
知識やスキルを付加して
自分に価値を持たせようとしてるの
だったりします。
「動機はなんであれ、
それで努力し成長できるならいいことだ」
たしかにそれも一理あります。
なのに、だったらなぜ、
自信のなさが
一向に埋まらないんでしょう?
今回は、自信のなさについて
お話をしたいと思います。
いくら努力して結果を出しても、
どうしてか自信が持てない。
自分が好きになれない。
その理由は、
「こんなに頑張っているし、
私には価値がある!」
と頭では自分を信じているつもりでも、
心の奥底では全然自分のことを
信じられていないからだったりします。
「自信がない」というのは、
自分を信じられない時に起こる感情です。
信じたいと思っているはずなのに、
いつも心のどこかでは
自分が信じられないという気持ちって
ありませんか?
その理由を端的にいうと
自分にウソをついているからです。
つまり、
自分の本心と違うことをしているから。
たとえば、
タテマエや取り繕っている時って、
きっと自分の発言とは違う
「自分の本心」がどこかにありますよね。
それは別に特別なことではなくて、
やりたくなくてもやらざるをえなかったり
笑いたくないのに笑うというのは、
社会で生きる上で
大人なら当たり前にやっている
大人スキルの一つだと思います。
確かにそれで、
周りは騙されてくれるかもしれません。
でも、
あなたがどんなにうまく演じても、
それが嘘だと
最初から知っている人物がいるんです。
それが、
本心を始め色々な気持ちを司っている
自分の『子供心』です。
「本心」である子供心からの
視点に立って見てみると、
あなたに嘘をつかれている立場なのが
ちょっとわかると思います。
「相手を怒らせないためには仕方ない」
「自信がなさそうなのってダメなこと」
こういう正しさや合理性、
良い悪いという考えをしているのが、
『大人心』です。
なるほど、たしかにそれで
大人は納得できるしいいかもしれません。
大人心は。
でも、じゃあ、
おいてけぼりにされた
子供心はどうなるんでしょう?
「なんで人にうそついちゃいけないのに
自分にはうそつくの?
なんで大人の意見はいつも大事で、
私の意見は大事にしてくれないの?」
たとえばあなたが子供の頃に、
自分の意見は汲んでもらえず、
親が勝手にあなたのことを
不本意な形で周りの人に話している様子を
想像してみてください。
嫌ですよね。
でも自分の本心を無視するということは、
あれを自分が自分にやっている
ということなんです。
そりゃあ
子供心はあなたのことを
信じられなくもなりますよね。
自分の本当の気持ちである
子供心を無視して、
大人心で全てを決定されて。
本心でないことを言って
表面では笑ったり我慢をしていても、
それを聞いている自分の子供心は
嘘だとわかっています。
その子はあなたのことを、
今どんな目で見ているでしょう?
私たち大人の中にいる子供心は、
日々の何気ない出来事の中で、
知らないうちにたくさん傷ついているの
かもしれません。
それなのに、自信をつけようと
更に知識やスキルを増やす大人心ばかりを
強化していたら‥‥
子供心と大人心のズレは、
ますます広がっていってしまいますよね。
前半で、「自分を信じられない原因は
知識やスキル不足なのではなく、
本心である『子供心』だ」
とお話ししました。
それなのに、
自信をつけようと努力して
子供との溝が深まっては本末転倒です。
転倒で済めばまだかわいいのですが、
今度は子供心の復讐が始まります。
大人のあなたの成功や幸せを、
感情を使って阻止してきます。
どれだけできても自信が持てない、
まだダメだという劣等感、
達成してもどこかむなしい虚無感、
常に焦りを感じる焦燥感
体調を壊してくるのも心です。
頑張っているのに
なぜか全然自信がつかず
うまくいかない現実がある場合、
そこには必ず子供心が影響しています。
‥‥でも、
子供心も悪者じゃないんですよね。
元々は、あなたを苦しめることが
したかったわけじゃないんだから。
ただ、性格は子供なので、
意地になったり
目の前の感情しか見えなくなると、
「本来の目的」を忘れてしまいます。
本来の目的は、
大人心も子供心もただ一つ。
「自分」であるあなたが、
しあわせになることのはずなんです。
なのに大人と子供がバラバラで
お互いが対立し合う状態というのは、
心の中で起きている内部紛争のようなもの。
しあわせとは逆に向かっていますよね。
紛争の結果、
「なぜかいつも消耗し疲れていて、
モヤモヤしている状態」になってきます。
この大人心と子供心のバラバラに
気付かないまま頑張っていると、
不毛な努力のループにはまります。
あなたがどんなに努力して
自信の材料を注いでも、
破損した心の穴から
みるみるそれが漏れていっている状態です。
そりゃあいつまで経っても
自信がいっぱいになりませんよね。
もしあなたの自信が持てない原因が
『子供心』だったとしたら、
逆にその子があなたの仲間になった時、
自信の感情は減らなくなります。
減らないだけでなく、
どんどん増え、
いっぱいに満たすことだってできます。
そうして初めて、
人は満たされ喜び充実を感じられる
「しあわせ」という感情を、
しっかりと実感できるんです。
自信を持てるようになるには、
自分を信じられる気持ちがあるか。
気持ち・感情である子供心が、
今どれくらい
大人のあなたを信じているか。
だから、自分に嘘をつかないこと。
知識やスキルなど何かで埋めようとせず、
誰かになろうとせず、
本心に嘘をつかないで生きる
曇りのない自分になった時、
「本当の自信」は
自分の内からいくらでも溢れてきます。
もちろん大人の知識やスキルで
突破できる問題もあるでしょう。
でももし、色々学んできたし
それなりの成果も出してきたはずなのに、
まだ何かが自分には足りないと感じ
自信が持てなくて
方法も頭打ちなのであれば‥‥
今、あなたの心の中にいる
大人と子供がどんな状態かに
目を向けてみると、
長年感じている自分の問題の、
解決の糸口が見えるかもしれません。
自分の中の大人と子供を知りたくなったら
まずこちらから