頑張っても自分を褒められない人の中にいる 厳しい大人心の直し方
なかなかできなかったことができた時、
最後までやりきった時の
「私、できたーーー!!」
という達成感って嬉しいですよね。
私も先日、
止まっていた絵日記学の記事を書く
という目標を立てて達成できた時、
心がじんわりとし嬉しかったです。
夫にも「すごいじゃん」と言われて
「うん!」と喜んだのもつかの間、
次の瞬間
「‥‥いや、でも別にこれくらい
普通に書いてる人には当たり前のことか」
と頭の中に言葉が出てきて、
心がスン‥‥と静かになりました。
「これくらい当たり前」
というこの脳内のセリフ、
あぁ、また私の中の『大人心』が
言っているんだなとわかりました。
でも、厳しい大人心が悪いのかというと、
もしかしたら、
大人心も何か苦しいのかもしれない
とふと思ったんです。
問題児とか悪者扱いされる人って、
本当は困っている人でもあるから。
というわけで今回は、
頑張っても自分を褒められない人の中にいる
大人心についてお話ししたいと思います。
大人になると、
何かができたり達成しても、
あまり大喜びって
できなくなったりしませんか?
たとえば小さい子が
自分の名前を言えたり
朝ちゃんと起きられたり
何かを一人でできたら、それだけで
「すごいねー!がんばったねー!
一人でできてえらいねー!」
と褒めてもらいやすいですよね。
なのに大人になると、
できないと「大人なのに」って言われて、
じゃあできたら褒められるかというと
「大人なんだからそれくらい当たり前」
って言われてしまう。
自分でも大人はそういうものだと思って
疑問に思わなくなってしまいがちですが、
よく考えたら理不尽ですよね。
「大人」というだけで、
要求のハードルは急に上がります。
褒められにくくなるし、
大人である私たち自身も
そんな扱いにどこか慣れてしまっている。
そうすると、できたり達成しても
心がいちいち喜びを感じなくなります。
でも、自分でもそういう扱いに
慣れてしまうことで、
大人の自分の頑張りを
自分でも褒められなくなるんですね。
よく自分をわきまえていて、
謙虚で、調子に乗って自惚れない
自制心こそ立派な大人。
たしかにそれも一理あります。
でも、じゃあ、
大人はいつ褒められるんでしょう?
もっと大きい成果や
すごいことが達成したら?
いいえ、達成したらしたで、
「ハイじゃあ次の目標はこれね」と
すぐに新しいハードルを渡されるので、
ずっと心の器が満たされないままなんです。
だから、
「自分は何かが欠けている感」があり、
ずっと心がどこか満たされず
自信が持てない気持ちを感じ続けます。
それを人に認めてもらうことで
満たそうとしても、
大人はなかなか認めてもらえない。
なんなら、誰かに認められたとしても、
あの「スン‥‥」となるダメ出しの言葉が
自分の頭で流れ、
自分が自分を認められないんです。
子供が、一生懸命頑張って、
できなかったことが初めてできたら
もちろんすごい。
同じように、
大人だって、一生懸命頑張って
できなかったことが初めてできたら
本当はすごいことなんです。
でも、認めて褒めてくれる立場にいる
親や上司、先生やパートナーが
厳しい人だったりすると、
やっぱりなかなか言ってもらえない。
その人になんとか認められようとすると、
もっと頑張ろうと無理をしてしまったり
認めてくれない相手に怒りを感じたりし、
いつしかその人に認められるための執着に
目的がすり替わってしまいます。
これだと『他人軸』で生きる人生に
なってしまい、
自分の身の周りで様々な問題が発生する
という苦しい悪循環にます。
まずは、他人にしてもらう前に
自分が自分にしてあげることが先です。
‥‥そうはいっても
なかなか自分を褒められないという人は、
今、自分が何と比較しているか
知ることをおすすめします。
「それって何と比べてダメ?」
と自分に聞いてみる。
なぜなら、
そもそもとんでもなく上の対象と
比較している可能性があるから。
たとえば「私、絵がヘタで」という人の
描いた絵を見せてもらうと、
十分上手だったりします。
その時、自分の絵と比べる対象を、
プロや絵を描き慣れている人の絵に
していたりするんです。
だから、
既に簡単にやっている人と比べたり、
「世の中」や「普通は」という
存在が曖昧なものと
比べないでみてください。
その代わりに、
「まだできなかった頃の自分」
と比べてみるんです。
すると、できた自分のことを
素直に褒めてあげやすくなります。
すごく些細なことや
他の人にはできて当たり前のことでも、
それが難しかった自分にとっては
できたことがどんなにすごいことか!
その過去や背景を一番知っているのは、
あなたなんです。
だから、なによりまずは
自分が、大人の自分の一番の理解者に
なってあげませんか?
自分を責める言葉が浮かぶ時って、
「自分すら自分を理解しようとせず
攻撃してくる敵」になっているんです。
これじゃあ「自分以外みんな敵」どころか、
自分すら敵ですよね。
敵を警戒し、いつも何かに追われていて、
大人は必死で頑張ります。
でもできなかったら責められ、
できても喜べないのループ‥‥。
心の器はいつまでもカラカラです。
「誰も助けてくれない」と傷つきながら、
本当は自分が自分を助けていないんです。
そこで自分の敵になることをやめ、
「自分だけはどんな時でも自分の味方だ」
と感じることができると、
焦燥感が和らいで安心が生まれます。
過去の絵日記学の記事を読んでくださり、
自分の感情である『子供心』を
もっと大切にしよう
と思い始めている大人のあなた、
あなたの中の子供心も大切にするし、
それと同じくらい、
大人心も大切にしてみてください。
忍耐強く、いつもたくさん考え行動し、
褒められなくても頑張り続けている
大人心のことも、
「大人も頑張ったねー!」って
ねぎらってあげてくださいね。
もしこの言葉を
大人心が素直に受け取れたなら、
ちょっと心が「ぽわわ」って
温かくなる反応があると思います。
その感覚が、
心の器に愛情や喜び、安心という
栄養が注がれた時の心の反応なんです。
日々の中でたくさん注がれ
心の器が満たされてくると、
誰かに褒めたり認められようとしなくても
充実や安心を感じられるようになります。
これが『自己信頼』という、
自分を心から信じられる気持ちです。
大人心も子供心もあなた自身も、
日々の小さな頑張りやできたことを
心の中のみんなでいっぱい喜び合って、
満たされた豊かな気持ちで
また更なる新しいことに
挑戦していってくださいね!
自分を信頼してあげられる
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