幸せになりたい…のに。9.「彼が私を好きになってくれますように」は愛じゃない
幸せになりたい…のにシリーズ、
講師の私の幸せな恋愛までの迷走体験談
第9話です。
初めて読まれる方や
忘れてしまった方もいるかと思うので、
前回までのあらすじもどうぞ。
片思いでも、
人を好きでいられることは幸せだな
それで十分幸せと思っていたのに、
まさかの相手からのカミングアウト。
わーーーい♡と舞い上がったのに、
ウキウキ次回会ったらまさかの塩対応。
「え?は?
待って待って、どういうこと??」
ガーーーンとショックで頭が真っ暗に。
打ちひしがれた私はその後、
また大発見をします。
人生が忙しいですね、この人。笑
今度は何があったのでしょうか。
とりあえずその日は彼と別れて
一人になった帰り道、
撃沈した私の脳内は独り言の嵐です。
「なんで?あれ?え??
なんか嫌われることしたっけ?
好きってあれ嘘だった?
あれから気が変わった?
もういいひどい
やっぱり私にはムリだったんだ
あーあズタズタだ
カッコわる
はぁ、また恋愛うまくいかないや
失敗だ
もう全部ダメ‥‥」
こういう時の頭って、
なんでこんなに
言葉が止まらないんでしょうね。笑
そして子供心の要素が強い人って、
感情が動揺して混乱すると
とりあえず何かにすがりたくなります。
私も例に漏れず。笑
「よし、神様に願おう!」
困った時の神頼みです。
「彼が私のことを
好きになってくれますように」
と言おうとした時、
不意に口をついて出た言葉は
「すいませんでした」
「‥‥あれっ?
私、今なんて?
なんで反省の言葉出た??」
自分でも予想外の言葉に、
絶望の嵐だった感情の子供心が
一瞬「?」とフリーズし、
思わず暴走が停止しました。
すると本来の理性が戻ってきて、
頭が回り始めました。
さあ、内省のシンキングタイム
スタートです。
何か問題が起きたり
物事がうまくいかなくなる時は、
自分が『他人軸』になっている時です。
ということは、
今回私はどこかのタイミングから
また他人軸になっていたということ。
「あぁ、そうか。
相手に『期待』しちゃってたから
こんなにショックなんだ。」
「好きでいてくれないならもうダメかも」
は、イコールで
「好きでいてくれるなら好き」
という『条件付け』です。
つまり、期待も条件付けも
どちらも自分以外のものにこだわり
囚われているので、完全に他人軸。
それに気付いた瞬間、
うわーー、またやっちゃってた‥‥
と顔を覆いました。
「あぁ、これは私が悪いわ。。
また恋に恋しようとしてた。」
素直に反省したところで、
更に理性が戻り、
本来の思考がどんどん回り始めました。
「もしかしたら本当に
私が今想像している通りで、
彼は私を好きじゃないのかもしれない。
じゃあもし彼が私を好きじゃなかったら、
私はもう本当に彼のことキライ?」
「NO!それでもやっぱ好きだ!」
そこはまっすぐ答えられました。
「あぁそうか、今私の望むべき願いは、
彼が私のことを
好きになってくれますように
じゃないや。
私が『人を愛せる私』に
なれますように、だ!!」
「相手が変わってくれるよう求める前に、
自分の未熟さに直す部分がたくさんある!」
好きと言ってくれるから好き
優しいから好き
頼りになるから好き
という『条件付きの好き』は、
その条件がなくなった瞬間
好きの気持ちはあっさりと薄れます。
「彼、最近そっけないし冷たいから
なんかこっちも冷めちゃった。
もう彼のこと好きじゃないかも‥‥
という条件付きの好きなんて、
全然『愛』じゃないや。
それって本当は
相手のことなんて考えてなくて、
自分の都合のいいものだけを見て
都合のいいものだけを見せたいだけの、
ただの一人よがりの『恋』だ。
相手がどんな状態・条件でも
好きでいられる気持ちが、
まさに条件が無い
『無条件の愛』という言葉なんだ。」
「だとしたら、私はこれまで
何人と付き合ってきても、
『恋』しかしてきてなかったのかもな。
恋愛がうまくいかなかったのって、
相手が悪いとか相性が悪いとか
以前の問題で、
ただ私が未熟だったんだ。」
『反省』と『後悔』は、
似ているけど別のものです。
『後悔』は感情が暴走し、
悔しさや悲しみ、絶望で落ち込んだり
自分や人を過剰に責めるなど、
不毛な思考で
同じ場所をただぐるぐるします。
だから私は今まで変化も成長もせず、
相手や環境を変えても
結局同じような結末を
繰り返してきたんですね。
対して『反省』は、理性の思考で
何が起きたのかという事実と
自分のいけなかった点だけを認めて、
次を良くしていこうと前に進む
建設的な思考です。
そういう意味で、
私は今回やっと『反省』ができました。
恋愛って、感情でするものな一方で、
感情に振り回されて自分を見失い
暴走を撒き散らすと、
全然幸せな結末にならないんですよね。。
ちゃんと反省したら、
気持ちが前へ向けました。
「よし、今までちゃんとできていなかった
恋愛をしてみよう。」
恋と愛。
「『彼を愛せる私』になれますように!
そして神様に叶えてもらうんじゃなくて、
それを叶えられるよう、私が頑張る!」
「私は『恋』はしてきたけど、
人を『愛する』ことについては素人だ。
だから今回のこの片想いで、
私はちゃんと人を愛することを
学ばせてもらおう!」
「‥‥うわーーこれ、
私すごいことに気付いたかも!
悟りを開いちゃったかも!?」
すぐ大げさに捉えるところは、
ザ・子供です。笑
でも、こういう発見が日常で起こるから、
内省して自分を深く知り、
より良く生きられるように
自分を修正していくことって、
面白くてやめられません。
「うー、こんなことに気付けるなんて、
なんか、ありがたいなぁ。
‥‥あ、またこの感覚、
『幸せ』だ。。」
期待し執着する『他人軸』の恋愛から、
初めて『自分軸』の恋愛に
シフトし始めた瞬間でした。
(次回に続きます)
※このシリーズを最初から読みたい人はこちら
◆しあわせになりたい…のに。2.「何を信じているかの発見」がカギ
◆しあわせになりたい…のに。3.いざ望みを書き換えた後に起きること
◆しあわせになりたい…のに。8.好きだけど好きになちゃダメな時の気持ちの扱い方