【絵日記学生の集い2017】6人目 はるなちゃん

ライターもっちーの取材レポート第一弾。
『絵日記学生の集い2017』です。

〈 自己紹介という名の座談会 〉

2017年12月23日、都内某所にて。講師の沙和さんと、絵日記学を学んだ講座の1期生~5期生が年の瀬に集結。
自己紹介と称して始まった座談会は、気づけば2時間半にも及ぶことに…。
絵日記学との出会いから絵日記学との関係性、自分に起こった変化までを語りました。笑いあり、涙あり。共感あり、気づきもあり、思い当たる節があってもだえることも(笑)ありました。

誰しも、それだけ語れるほどのものを持っているのだということに感動すると同時に、絵日記があったからこそ、自分の心や行動に目を向け、自覚的になることで語ることができたのだろうなと絵日記学の可能性を強く感じました。
人生をより深く濃いものにしてくれる、絵日記学の価値の一端を示すリアルな記録として。
(ライター:もっちー)

 

 

6人目 はるなちゃん

 

 

沙和さん: それでは、はるなちゃん。
・・・揺れているけど大丈夫?(笑)

はるなちゃん:人の前で話すのが苦手なので緊張しつつも・・・、一期生のはるなです。
はじめて編をひょんなことから受けに行ったら、なんかこれは大事そうだなと思って。けっこう高額でビビったんですけど、「これは受講しなきゃいけない気がする」という声がどこかから聞こえたような気がして(笑)、勇気を出して申し込みました。毎回、感覚で受け取っていたので・・・どうしよう!ここ(ちゃんと言葉にして説明すること)が私の勝負ですよね!

いきなりストーリーをぶっちぎると(笑)、
・・・その時の私の考え方は、例えばこの〝ペットボトルの中身が満タンになることが人生の正解〟だと思っていて、足りない部分をこの先の人生の、仕事や知識、恋愛など埋めていかなければいけない。満たすために生きていくことが使命のように思っていたけれどなかなか上手くいかなくて、「これはいつまで続くんだろう、終わりがない」と思っていたんです。
いくら勉強しても知らないことの方が増えていくし、仕事で字幕翻訳をやっているんですけど、やればやるほど、確かに自分の力はつくんだけど、持っていないものも明らかに見えちゃって、それが辛くて・・・。「いっそ今死ねればいいのに」というくらいまで思っていたんです。

だけど、絵日記を学んで、「(ペットボトルの中に)これだけしか入っていないではなく、こんなに入っている。じゃあ、残りは何で埋めようか・・・♪」と、今あることに対して感謝や価値、信頼、安心を感じられるようになったので、やってよかったなと思っています。
あと、自分を認められるようになりつつあります。自分の人生の中で出会っていくものが、私の人生の全てになっていくと思うので、私が生きているうちに見られる世界というのは全体の中のごくごく一部なんだろうけれど、そこをちゃんと見たいと思っています!

 

これから何にチャレンジしようかなという時に、私はやっぱり英語が好きだということに気づけた。今までは、どれだけやっても勝てない気がしていて英語が疎ましかったんですけどね。
自分の中に起きたことを英語で表現しようと思ったとき、例えば「悲しい」はGoogle翻訳だとsadが出てくると思うんです。でも、本当にその時の感情はsadで訳せているのかな?と思うことがあるんです。ほかにもdisappointmentの方がしっくりくる場合もあるんじゃないか、と。「悲しい」=sadに隠された、〝わかってほしいもっと細やかな気持ち〟があって、その場合、sadよりももっと適切な単語が「悲しい」の訳語にくるはず。ただ言葉を訳すのではなくて、言葉の裏にある感情に気づいて表現してあげる、向き合ってあげたら、絵日記で学んだことが活かせるし、翻訳とか、自分を英語で表現することはまさに絵日記だなと思ったんです。
そしたら、いまやっている字幕翻訳みたいな、〝この期間でこれだけやってください〟と言われて死に物狂いでやるスタイルではなくて、ちゃんと〝今を感じて訳したい〟と思うようになりました。
それで、まずは英語力をつけるために、来年からは会社を辞めてやっていこうと思っています。

私は世界平和を目指していて、戦争は止められないけれど、私は日本人の英語学習者をもっと幸せにしてあげたいと思うんです。英語を学ぼうとすることってめっちゃ偉いじゃないですか。
例えばビジネスマンがビジネスでもっと良い結果を出したいと思って英会話教室に通う。そういう夢を叶えるために頑張っている人たち、〝頑張る気持ち〟を応援したい。でも、ビジネスマンだけではなくていろいろな英語学習者と向き合いたいから、幼児から小・中・高・大・社会人まで見られるようになりたくて、まずは来年は子供の英語教室の先生をやってみようかなと思っています。

沙和さん:言えたねぇ〜〜~っ(拍手)。

ゆかさん:決まったら教えてください!うちの息子を行かせますんで。

はるな:ありがとうございます。ぜひ!

Rちゃん:私が英語、勉強したい。留学したいもん。
バリ島3週間行きたいって、もうずっと言ってる(笑)

沙和さん:はるなちゃんは、絵日記学を始めた当初、けっこう大人心が強い印象だった。すごく礼儀正しくて、しっかり者で、向上心があって。
でも実は、その大人心の内側に「私、こんなんじゃダメ。だから頑張らなきゃ!」という、すごく自信のない子供心が隠されていたんだよね。
それがまず本編で、弱い子供さん、こんなんじゃダメだって言う子供さんと仲直りができた。ただ仲直りしただけだと、安心はできたけどダメな自分は何も解決されていない。それで続編もやって、「自分は本当はこうしたい」という意志ができた。自分を責めて後退させていた力を前に進む力に変えることができたんだよね。

翻訳という部分からも、ただ英語を適切な正しい日本語にするというだけではなくて、言葉に含み切れなかった、〝取りこぼしてしまった感情〟というものにも気づけた。それが、英語を学ぶ人が持っているそれぞれの理由や夢、「どこどこに行ってみたい」とか「誰かと話したい」とか、そういう動機や思いの方を応援したいという風につながっていったんだよね。

はるな:あ、そうです!(笑)

沙和さん:はるなちゃんが、自分の心に気づけるようになったからこそ、人の心にも気づきやすくなったんだ。だから、英語を学びたいという人に対して「じゃあ英語を教えましょう」ではなくて、この人が英語を学びたい本当の理由を理解して、そしてそれを応援するために英語を教えるねってやると、お互いが嬉しいよね。

はるな:そうすればもっと世の中 幸せになるかなと思ってます。

沙和さん:自分の心から好きで得意なことで、人の夢だったり「英語をもっと上手くなりたい」って思いを叶えてあげる仕事なので、これは『志』にもなっていくよね。
素晴らし~い。

あと、ここまでの言語化よく頑張ったね!(笑)

はるな:はい、でも何言ったか覚えてない(笑)。
聞き届けてくださってありがとうございます。

沙和さん:では、お待たせしました。隣で満面の笑みのゆきさん。(笑)

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