【絵日記学生の集い2020】11人目 さわさん

ライターもっちーの取材レポート第四弾。
『絵日記学生の集い2020』です。

 

 

〈 一年の振り返りの中にあるドラマ 〉

絵日記学の年末の恒例『一年を振り返る会』を2020年も開催しました!
今年は絵日記講座の本編は8期がスタート、続編4期が終了していて、絵日記学を受講した人数が増えると共に様々なメンバーが入り混じった会になってきましたよ。

コロナ禍に負けず、今回は初のオンラインでの実施。事前に今年の絵日記を読み返し一年を振り返ってもらい、その中から「今年のハイライト」を1人ずつ語ってもらいました。画面越しでも心が揺さぶられるようなドラマがあり、聞き応え十分。
あなたにも共感や感動、気づきがあるかもしれません。ぜひ、十人十色のストーリーをお楽しみください。

(ライター:もっちー)

1人目 あっちゃん ・・・〉記事を読む

2人目 あやさん ・・・・〉記事を読む

3人目 おかぴー ・・・・〉記事を読む

4人目 かおりちゃん・・・〉記事を読む

5人目 ぐっさん ・・・・〉記事を読む

6人目 さとこさん ・・・〉記事を読む

7人目 みやまいちゃん・・〉記事を読む

8人目 もっちー ・・・・〉記事を読む

9人目  ゆきさん・・・・〉記事を読む

10人目 Yukiさん・・・・〉記事を読む

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  さわさん 

絵日記学 講師

 

 


さわさん:はい、それじゃ最後に私の発表もいきましょうか。
一年間の絵日記を読み返して初めて気がついたのは、自分が思っていた以上に世の中からの影響やダメージを受けていたことです。

絵日記には今日の出来事とか、日常の中で楽しかったこと、絵日記学の研究を書いているつもりだったけれど、読み返すとコロナに関係した不安や悩みをたくさん書いていました。「私はそこまで影響ないかな」と思っていたはずが、けっこう見えない影響を受けていたんだということに、絵日記を読み返してみて初めて気付きました。

 

読んでいると、ニュースやSNSなどのメディアにモヤっとしていたり、夫が在宅だったので家にずっといる中で感じた不満。それと2、3月にはじめて編の講座があったんですが「やっぱり受講やめます」というキャンセルの連絡がバタバタと続いて、それに対して「中止にした方がいいのか、振替えるとしてもいつ頃が大丈夫なのか、講座をオンラインに移行できるか、今受けたいと言ってくれている人にはどうしたら安全に受けてもらえるか‥‥」という責任の重さと判断の連続に疲れていました。
街に出ると暗く閉塞感を感じ、お互い余計な接触はいけないと緊張感や警戒心を出し合っていて、それも心に地味なダメージが蓄積されていってたなぁと。

だけど、それらを感じないフリや我慢をしてしまっていた。不安だったり、焦り、モヤモヤ、イライラなど、ネガティブなことを無視していたら、どんどん自分の調子がおかしくなって気付きました。モヤモヤしている時、「大変だけど、文句言ってもしょうがないよね」とか「みんなも大変なんだから我慢しなきゃね」と、努めてポジティブにしていたんです。

でもそれって全部『大人心』が言っていて、自分の『子供心』の気持ちは認めてなかったんです。「すごい不安」「けっこうしんどい」「イライラする」「どうしよう」という「本当は〇〇」という感情を全て無視して、思考がポジティブしか感じないように気を張ってた。
はじめて編で話している「大人心のやってしまいがちな例」を、講師である私自身も知らないうちにやってしまっていたんですね。けっこうショックでした。。

そこで改めて子供心の気持ちを探しながら絵日記を読み返したら、本音の断片がたくさん見つかりました。あぁ、小さなサインは出していたんだなと。
でも大人心が全面で、気にも留めてなかった。
そのズレがだんだん大きくなっていってしまったんだなとわかりました。

 

実際、本音を無視してポジティブにいようとした結果、現実でもうまくいかないことやトラブルがたくさん起きていました。講座のキャンセルもそうだし、会う人や出来事でもうまくいかず嫌なことが重なったり。

こんなに調子悪いのはなぜかと言えば、絵日記学的にいうと「自分のコアが曇っているのが原因」ですよね。ぐっさんがさっきの発表で話してくれたように、無意識でネガティブな気持ちを否定してしまっていた。無意識だから、なかなか自分でも気付けなかったんです。

「うーん認めたくないけど、この気持ち‥‥確かにあったなぁ。。」と抵抗をやめて認めたら、その気持ちを必死で否定し隠している苦しさや嘘がなくなり、思考も気分も久しぶりにクリアになりました。
「いや、そりゃあ嫌だって思っちゃうの普通だよねぇ。全然ダメなことじゃないや。」って理解してあげただけでも子供心が軽くなっていったんです。もっと早く素直に認めればよかった。。笑

心がクリアになるとコアのいい流れって戻ってくるもので、その日のうちにはじめて編の申し込みが立て続けに入って、ありがたいことにコロナ中にも関わらず満席になりました。(それが今の8期生のみなさんです!)

 

講座でいつも話している「自分の心を曇らせると現実でマズいことになる」「自分の気持ちにフタをしないということが大事だ」という言葉の意味を、先生の私自身、身を持って感じた2020年なのでした。

‥‥ちょっと後半講義みたいになっちゃったね。笑
先生だからってことで、許してね。

 

‥‥さてさて、というわけで、2020年の回もみなさんお付き合いいただきありがとうございました。
今年は平穏な日常から一変して、色々大きな変化やイレギュラーに自分自身も振り回されたり心がざわついたり時には子供心が暴走したり大変なこともあったと思います。少なくとも、時代の大きな転換点に立ち会ったのだと思います。

まずは、よく生きた!いやこれ本当に。みんな2020年なんだかんだ心が揺れながらも、生き抜いた自分を褒めてあげてくださいね!きっと、自分が思っている以上に、頑張ってたと思います。

そんな時代の中でますます大事になるのが、自分はどうしたいか、どう生きたいかの自己意思である「自分」を持っていることだと思います。
だからこそ、自分と向き合うことがますます大事になってくる。

そのための手段を、みなさんは既に一つは確実に持っています。絵日記です。自分と向き合う方法があるかないかって、けっこう大きな違いになってきます。
2021年は、みなさんの絵日記に楽しく素敵なことがたくさん描かれる年になるといいですね!

それではこれで絵日記学の一年を振り返る会を終わります。みなさん、良いお年をお迎えください。

 

 


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