【絵日記学生の集い2017】7人目 ゆきさん

ライターもっちーの取材レポート第一弾。
『絵日記学生の集い2017』です。

〈 自己紹介という名の座談会 〉

2017年12月23日、都内某所にて。講師の沙和さんと、絵日記学を学んだ講座の1期生~5期生が年の瀬に集結。
自己紹介と称して始まった座談会は、気づけば2時間半にも及ぶことに…。
絵日記学との出会いから絵日記学との関係性、自分に起こった変化までを語りました。笑いあり、涙あり。共感あり、気づきもあり、思い当たる節があってもだえることも(笑)ありました。

誰しも、それだけ語れるほどのものを持っているのだということに感動すると同時に、絵日記があったからこそ、自分の心や行動に目を向け、自覚的になることで語ることができたのだろうなと絵日記学の可能性を強く感じました。
人生をより深く濃いものにしてくれる、絵日記学の価値の一端を示すリアルな記録として。
(ライター:もっちー)

7人目 ゆきさん

 

 

沙和さん:では、お待たせしました。隣で満面の笑みのゆきさん。(笑)

ゆきさん:(笑)。四期のゆきです。
沙和さんとは、「テーブル茶道」という教室で出会いました。〝初めまして〟の人が集まるクラスで、8人程いた中でひと際オーラがあって「何をしている人なんだろう?」と、ちょっと異様なものを見るような感覚でした(笑)。
それで、あとあと話を聞いたら絵日記学というものを教えているということだったので、はじめて編に勇気を出して行ってみた、という感じです。

ふだん看護師をしているので、人が生きる・死ぬという現場で自分も悩みながらやってきたし、「自分のことを自分が一番愛してあげないと、患者さんのこともちゃんと見られないから」ということを言っていたんですよ。それなのに、絵日記学の本編をやるうちに〝私ができていなかった〟という気付きがありました。〝え!?自分のこと全然好きじゃなかった、愛せていなかった〟と。自分のことわかっていると思っていたのに、それがガラガラガラって崩れちゃって、〝自分のこと大っ嫌いだった〟とわかった。

それが明るみに出たのは、第2話で自分の顔をデッサンするワークをやった時。同期の受講生はすごくニコニコして自分の顔を描いていたんだけど、私は鏡を見たくない、自分の顔を見たくない状態で。自分のことをわかっていると思っていたけれど、それはわかっている〝つもり〟だったんだ、本当は何もわかっていなかったと気づきました。そこから先生にセッションもしてもらいながら自分の感性を取り戻していったのが本編です。

人の生死を間近で見るから感受性豊かだと泣いてしまうことがあるんだけれど、先輩たちからは「仕事なんだから」と言われて、〝自分の感情を抑えないとここでは生きていけない〟と思うことがあり、いつの間にか自分の感情を感じないようにしていました。それをずっと続けてきた結果、現場に出て10年たつのに患者さんの気持ちがわからなくなってきちゃって、〝いよいよヤバい〟と思っていた時にちょうど絵日記に出会ったんです。

絵日記と沙和さんのおかげで自分の感性が作動していないということに気づくことができ、取り戻すための取り組みをずっとしてもらって、本編終わると同時に取り戻した感覚が自分の中にありました。

でも!幸せや悲しみ、苦しみ、怒りなどをちゃんと感じる、味わえるようになって、取り戻せて卒業だという時に、今度は暴走が始まったんですよ!幸せはめっちゃ幸せ、喜びはめっちゃ喜びなんだけど、苦しい時もドンって苦しい、ツラい時は本当にツラい、という感じに振り幅がすごく大きくなってしまったんですね。

そこで、続編では自分を俯瞰的に見るとか、自分の感情の暴走を解除していくという作業をやるのですが、その一話一話がすごく濃くて。自分にとっての衝撃が大きくて、毎回学びが大きかったです。
そして4話で、大人心と子供心の統合が起こるんですよ。自分の大人心と子供心とコアに強い結びつき、信頼関係が生まれて、〝私は何が起きても大丈夫〟というどっしりとしたものが生まれたんですね。そしたら今度は外の世界との信頼関係を作っていくという話になり、それがまた、私にとってはすごく大きかった。私、今はこんなにベラベラしゃべっていますけど、最初の頃は全然話せなかったんですよ。

沙和さん:最初の頃、すごく閉じた感じだったよね(笑)。

きみくん:すごく印象的なのは、4話ぐらいの時に「こんにちは!」と教室に入ってきて、その時の笑顔がすごく変わったんですよ。その一言だけだったんですけど、〝この人、変わった〟と思いました。ずっと綺麗なんですけど、その時から本当に綺麗になって、光っていると感じました。

沙和さん:きみくんは以前のゆきさんを知っているから、変化がよくわかるよね。

ゆきさん:そう、以前を知っている人はこの変化に本当に驚いていますね。
続編で、自分のコア、核心を見つけるというところまでいくんですね。もう、これがすごくって!!自分がドシっと立つんですよ。ブレなくなるというか、どんなに暴走が激しく起こっても、客観的に、俯瞰的に、冷静に見られるようになる。その場で自分をどう出すか、外の世界との信頼関係を保つために言葉にしていくということができるようになるなと感じています。

続編は私の中ですごく印象的な講座でした。本編で感性を取り戻して、続編で大人心、思考を強化することができて本当によかったなと思います。それですごく人生が変わったな~と思ったし、周りの反応が一段と変わった。
「命の授業 癌との上手な向き合い方」という講演会に、看護師を代表してパネリストとして呼んでもらえるというまさかの出来事が起き、それ以外にも臆することなく意見を伝えることができるようになったり、大好きなかき氷のお店を始めたり、まさに絵日記のおかげです。

きみくん:最初はすごく蓋をしていて、自分の似顔絵を描く時も、もっとゆきさん綺麗なのに、小っちゃくて何とも言えない絵だったのに・・・。

沙和さん:本編の第2話、「自画像を描く」というワークの時だよね。その時のゆきさんは、自分の顔を紙の真ん中にすごく小っちゃくポチっと描いて、しかも絵の中の表情まですごく硬かったんだよね。閉じているんだなーというのが伝わってきた。
それが今はすごく開いているからね。パァーっとね!
今のゆきさんだけ見ると、元々こういう人なのかなと思っちゃうけど、実は全然違うbeforeの時があるんだよね。

はるな:beforeが想像できない。。

みやまい:去年(2016年)のクリスマス会ってた時には、もうafterだったんですね。

もっちー:そう!私、あの時、ゆきさんがすごく変わったなと思ったんですよ!
確か、第2話を私は再受講していて、ゆきさんに会っていて、その時もきれいな人だなと思っていたけど、すごくかたい印象があって。
年末に会った時に〝えっ誰!?〟と二度見したくらい印象が変わっていたんですよね。〝見たことあるけど、本当にゆきさん・・・?〟みたいな。目を疑うくらい開いていましたね。ちょっと可愛くなってた、人間らしさが出てきたというか柔らかくなった。

ゆきさん:人間らしさ(笑)

沙和さん:昔のゆきさんを知っている人の衝撃がすごいだろうね。昔からの友達とか。

ゆきさん:うん、本当に。〝別人のようだ〟〝変わったね〟と言われます(笑)

沙和さん:大人になって、性格や人格が固定されちゃった人でも、本当は変われるんだよね。
別人のようになって人生を変えたい方は、美容整形か絵日記学へ(笑)

じゃ、Rちゃんに行きましょうか。

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