心理学でなく、脳科学から見た絵日記の解説
「なぜ大人が絵日記なんですか?私、絵が苦手なんですが…」
という、
理由をロジカルに説明しないと納得しづらい
大人心が高めな人向けに、
今回は、心の話ではなく
脳科学の観点から説明してみることにします。
脳の名称、
みなさんも聞いたことはあるのではないでしょうか。
脳には「大脳新皮質」という現代人の脳があり、
そこには大きくわけて「左脳」と「右脳」があります。
「左脳」は思考や分析などの力や、言葉を司り、
「右脳」はイメージや感覚、感情などを司ります。
絵日記学で使っている用語で言うと、
左脳=「大人心」
右脳=「子供心」
にちょうど当たりそうですね。
どちらが良くて、どちらが悪いものではありません。
どちらも、生きる上で必要だから作られた脳です。
ただ、大人になると思考や言葉ばかりになってしまい、
このうちの左脳の働きに偏りがちです。
右脳の持っている感じる力には、
アイデア力、想像力だけではなく、
潜在意識や直感力、才能などの
大人でも欲しい重要な能力が眠っています。
大人として社会の中で生活していると、
左脳ばかりが使われる環境が多いだけに、
右脳を、意識的に使っていく必要があります。
使わないと劣化していくのは、
脳も、筋肉も一緒です。
「大人の絵日記」が、
何故「日記」じゃなくてあえて「絵日記」なのかというと、
言葉と絵=左脳と右脳の両方をバランスよく
表現の手段として自然に使えるようになるからです。
ちなみに、
左脳と右脳の間に橋渡しをする部分があるのですが、
そこの橋にいかに相互情報を通すかによって
左脳と右脳をバランスよく機能させ、
うまく右脳の力を引き出せるかが決まってくるのです。
脳が一番イキイキと能力を発揮するのは、
集中しながらリラックスする
超集中(フロー状態)にある時だと言われています。
これは、人が夢中で遊ぶという、
「子供心」の使われている時になりやすいんです。
大人が絵日記を描くことは、
実は脳の使い方がうまくなることでもあるのです。
……こう理論からお話をすると、
前より少しだけでも「絵日記なるほどねぇ」と
納得いただけるかなとは思うのですが、
結局、
「何故か理由は自分でもわからないけど、
自分の琴線に触れる強い何かを感じたので
絵日記講座を受けに来ました!」
という理屈抜きに突き動かされる
右脳の感覚タイプの大人のほうが、
実際に講座を受けに来られる方に
圧倒的に多いんですけどね。笑