好きなことが見つからないのは、大人心がダメ出しをしているから

先日、絵日記学の生徒さんが、
「前回さわさんに言われて
自分へのダメ出しをやめてみたら、
本当に好きなこと
やりたいことが見つかったんです!
と嬉しそうに報告してくれました。

 

あなたは、
打ち込める大好きなことや才能、
一生をかけてでもやっていきたいことって
ありますか?

最近は、そう聞かれることにすら
うんざりする人もいるかもしれませんね。

まだ見つかっていなくって、
モヤモヤや焦る気持ちを
感じているかもしれません。

 

自分のやりたいことがわからなくて
新しい資格やスキルをどんどん学び、
面白そうと思って始めても
どれも途中でやめてしまうの繰り返し。

自分でも頑張って探しているのに
「結局、何がしたいの?」

と言われるのって、苦しいものです。

 

ずっと模索していた彼女が、
どうしてダメ出しをやめたら
本当に好きなことが見つかったんでしょう?

今回は、
大人心のダメ出しが
子供心の好きを壊してしまう
というお話しをしたいと思います。

「へー、今ってこんな資格もあるんだ!
持っておくと仕事の幅が広がるかも」
と勉強し取得したとしても、
「資格は取ったけど、
別に一生やりたいことでもないな」
と思ったり、
「知識やスキルは色々あるけど、
どれもあんまり活かせていないな」
と振り返り、
そんな自分をダメに思ったりします。

じゃあ逆に、
好きや面白そう!で始めてみると
うまくいくのでしょうか?

始めはいいのですが、やっていくうちに
「これをやってて仕事やお金に繋がる?」
「今時間かけてやる価値本当にあるの?」
と自分の中で疑問が大きくなり、
無駄なことをしている=ダメ
と思ってしまいます。

 

じゃあいっそもう開き直って、
好きなことを強行してやってみると?

上記のことが頭の片隅で引っかかって、
ダメなのにやっている自分に
じわじわと罪悪感を感じ続けます。

すると情熱が消えてしまうので、
「あれ?あんま好きじゃないのかも‥‥」
と、自分の好きな気持ちを
疑ってしまいます。

 

好きじゃないけどメリットがある
メリットがなさそうだけど好き

どちらを選んでも途中で失速してしまい、
それに対しても
「ほらやっぱりできなかった!
すぐやめる自分ってダメだな‥‥」

ダメ出しが熟練してくると、
もう何にでもダメ出しできちゃいます。

 

又、「やりたい」「好き」のアクセルと
「ダメ」のブレーキで葛藤しているので
前に進まず、
「結局、私はどうしたいんだろう??」
とわからなくなってきます。

「君って何がしたいの?」
と人に聞かれると、なんだかそれも
ダメだと責められているような
気がしてしまうかもしれません。

でも、こんなにダメと思ってしまうのは
なぜなんでしょう?

これを『大人心』『子供心』に分解して
考えてみると、
その理由が見えてきます。

 

心には、
良い悪いで判断する思考の『大人心』

好き嫌いで判断する感情の『子供心』
がいます。

>こころの中のおとなとこども

「好きだけど仕事にならないからダメ
結果が出ることは良いこと」
と言っているのが『大人心』で、

「やりたい!面白そう!
理由はわからないけどなんか好き」
と言っているのが『子供心』
と分けることができます。

 

この2人を全部「自分の考え」として
ひと括りにしてしまうと、
矛盾でごちゃごちゃになり
自分でもわからなくなってしまいます。


なのでまずは大人心と子供心に分けて
心を整理していきましょう。


素直に気持ちを感じられている時、
子供心の方が自分の本音に近いんです。

ただ、子供心が本音ではやりたいのに
大人心にずっとダメ出しをされていると、
苦しくてだんだん自信がなくなり、
やめてしまいます。

反対に、大人心を優先し
好きではないけどメリットのあることや
できること、スキルで取り組んでいくと‥‥

そもそも好きじゃないので
子供心の感情は全然満たされず、
虚しくなってやっぱりやめてしまいます。

つまり、
どちらを選んだとしても
結局途中でやめてしまうんです。

なぜなら心の中の大人と子供、
2人の意見がバラバラだから。

 

どちらを取ってもうまくいかない。
じゃあ、どうしたらいいんでしょう?

実は思考の大人心と感情の子供心、
2人は必ずしも
敵対関係にあるわけではないんです。

 

リアリストの大人心は本来、
「子供心にダメ出しをするため」ではなく、
「子供心の好きを実現してあげるため」に
大人の知識やスキルを使うこと
大事なんです。

その時初めて、
2人が同じ方向を向き始めます。

子供心の「好き」を蔑ろにせず
「その子供心の想いを現実にするには
どうしたらいいだろう?」
と考えられるのが本当の大人心の役目。

これだと対立しませんよね。
むしろ2人分の倍のスピードで
どんどん前に進んでいけます。

 

そしてこの心の状態が、
自分が本当に好きなことに確信があり、
その思いを実際に実現していけると
自分を信じられる『自己一致』なんです。

この時、
自分へのダメ出しってしなくなります。

「私、子供の時絵が好きだったけど、
ヘタなのでやらなかったんです。
絵が好きだったことすっかり忘れてました。

それに絵を描いても
将来食べていけないからダメだと
価値がありそうなスキルばかりつけて、
本当に好きなことのスキルは
0のままだったんだなって思って。

でもこれからは、
そこにこそかけてあげたい。
ヘタなら描き方を習えばいいんですよね。

罪悪感を感じず、
好きなものを好きでいいんだ!
私はこれが好きだ!
って思っていいって、嬉しいものですね

 

ダメ出しって、
自分をよくわきまえた大人のようですが、
その指した指先で責めて壊しているものは
自分の心なんですよね。

頑張っても頑張っても
自信が持てず満たされないのは、
この壊れた部分が漏れているからです。

>関連リンク

 

本当はあなたの中には、
好きなこともやりたいことも

夢も才能もちゃんとあるんです。

なのに自分にダメ出しをすると、
これらは「無価値なもの」として
軽く処分されてしまいます。

そりゃあ
あっても見つかりませんよね。

だから、もしまたあなたの中に
心から好きな気持ちが見つかったら、
今はまだ小さな火種でも、
今度はダメって吹き消さないでくださいね。

 

大人は、子供の火を消す”水”でなく、
火を大きくする”木”になることもできます。

あなたの子供心が感じた小さな好きを
大人のスキルでサポートすることで、
その「好き」の火種は
大きな「情熱」という炎に育ち、
自分の本当にやりたいことや志へと
ちゃんと発展していくんですから。

 

打ち込める大好きなことや才能、
一生をかけてでもやっていきたいこと。

それは選ばれた特別な人だけで
凡人の自分には手が届かないもの
と思われがちですが、
あなたの心の中にいる大人と子供を
紐解いてあげれば
みんなちゃんと見つかる、
本当は手の届くものなんですよ。


 

ダメ出しをやめて、子供心の好きを
見つけたい方はこちらから

 


2020-10-06 | Posted in 心のおはなしNo Comments » 

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