自己肯定感を高めたくて自分を褒めたのに効果がないのはなぜ?

「自分を褒めているのに、
なぜか心の中が冷めている‥‥。

そんな『空しい自己肯定感』
疲れていませんか?」

自信をつけるために
「自分を褒めるといい」とよく聞きますが、
実は無理に言い聞かせるほど、
心はどんどん苦しくなってしまうことがあるのです。

 

なんで私は
褒めても自信がないままなんだろう?
やっぱり私に何か問題があるのかな‥‥」

なんて思ったら、
ますます自信がなくなってしまいますよね。

 

▼関連記事はこちら

アファメーションが効かないどころか余計モヤモヤする原因

 

というわけで今回は、
自己肯定感がアップすると聞いて
自分を褒めてみたけど変わらなかった

という人に書いてみようと思います。

 

頑張って自分を褒めるほど
自信がなくなってしまう理由

あなたは
自分にどれくらい自信がありますか?

「全然ないです!」

という人は答えやすいかもしれませんが、

「自信があるようなないような‥‥
あるときはあるんだけど、
自分はダメなんじゃないかと
自信がなくなる時もある」

あるいは、

ポジティブで自信のあるつもりだけど、
なぜかいつも頭の片隅に
自信のない自分がチラついている‥‥

など、一言では答えにくい人も
いるかもしれません。

 

自分のダメなところを克服して
「ちゃんとした自分」になれたら、
すごい成果を出せたら、
人に認めてもらえたら、

きっと私も自信が持てる!!

‥‥と思って努力し、
いろんなことができるようになってるのに
やっぱり自信がないという人もいます。

そこでさらに解決策を調べ、
今回のような

自信をつけるには、
自己肯定感を高めるために
自分を褒めるといいらしい‥‥

ということまで突き止めたものの、
そこでまた壁にぶつかる人が多いのです。

 

たとえば自分を、

「すごい!ステキだね!素晴らしい!」

と褒めた後の“余韻”を感じてみてください。
(数秒、目を閉じるのがおすすめです)

今、どんな感じ(感情、感覚)が
しているでしょうか?

それで自信や安心感が湧いてくる人は
十分自己肯定感は高いので、
ここから先は読まなくて大丈夫です。

ただ、もしそうでない場合、
褒めても何も感じなかったり、
「嬉しいような、でも空しいような‥‥」
とモヤモヤする場合があります。

そんな時は、
「褒める自分」「褒められる自分」
自分を分けてみると、
その原因が整理されわかりやすくなります。

「大人心」と「子供心」に分けると
自分の本音が見えてくる

試しに、

・褒める自分を「大人の自分」
・褒められる自分を「子供の自分」

とイメージしてみてください。

絵日記学では、省略して
『大人心』『子供心』と呼んでいます。

▼大人心・子供心の詳しい解説はこちら

 

そしてあなたの大人心が
さっきの褒め言葉で褒めた時、
あなたの子供心の反応はどうでしょうか。

 

「えへへ、でしょー!うれしい♪」なのか、

 

「はぁ‥‥」なのか。

 

「そんなこと本当は思ってないくせに」
「全然すごくないもん私ダメだもん」

のように、
子供心に褒めが全然届いていない
場合があるんです。

 

また、問題は子供心だけにあるわけでは
ありません。

褒める側の大人は、
本当に心から褒めていたでしょうか?

分けると分かる。

自分を大人心と子供心に分けることで、
自分を褒めても効果がなく
自己肯定感が低いままの本当の理由
明確になってきます。

 

自分を褒めても効果が出ない
2つの根本的な原因

自分が自分を褒めてもうまくいかない原因は
大きく分けて2つあります。

【原因①】
 子供心が大人心のことを信頼してない

【原因②】
 大人心が本心で褒めてない

それぞれ詳しく解説していきますね。

 

原因①は、
大人心と子供心に信頼関係がないために
褒めが子供心に届かないことにあります。

 

たとえば、
あなたがすごく嫌いな人から褒められた時、
どんな気分がするでしょうか。

素直に喜べないどころか、
懐疑的になったり嫌な気分になる
かもしれませんね。

子供心が感じているのも、
それと同じ気持ちです。

 

子供のあなたが大人のあなたに
不信感を感じていると、
褒めた言葉は全然届きません。

なぜ不信感があるのかというと、
厳しく否定ばかりしてくるから、
頼りないから、
子供心より周りを優先するからなど、
その人の心によって様々です。

その場合は、
上手な褒め方のノウハウより
二人の信頼関係の修復が先です。
(大人心はノウハウ大好きなので、
ついそっちを頑張っちゃうんですけどね)

大人のあなたと子供のあなたが
深い信頼関係で結ばれること。

信頼するから言葉がスッと心に届き、
褒めてもらえた嬉しさも
素直に感じられるようになります。

それによって「心の自信」
ちゃんと満たされていくんです。

 

「わかってほしい」という
子供心の気持ち

原因②の大人心が本心で褒めていないは、
よく理解しないまま形だけ褒めているため
心がこもっていない
ことにあります。

たとえば、
あなたのことをよく知らない人から
表面的に褒められても、
あまり嬉しくないんじゃないでしょうか。

「何も分かってないくせに‥‥」

大人のあなたから同じようなことされたら、
子供心だってモヤっとします。

 

嬉しいと感じられるのは、
相手が心から褒めてくれるからです。

そして、
自分のことをちゃんと
理解して言っている
とわかる
からこそ、
その言葉を信じられる
のです。

 

子供心にとって重要な欲求の1つは、
「わかってほしい」です。

なのに、よくわかっていないまま
とりあえずで褒めてくる人のことを、
信頼できるでしょうか。

あなたがどんな人間かなんて
全然見ていなくて、
誰にでも同じことを言う人に
心を開くでしょうか。

ここまで、わかりやすいように
大人と子供に分けてみましたが、

(褒める)自分が(褒められる)自分を
理解していないと、

いくら褒めても心に届かず
心の自信がなかなか満たされない
という心の構造に
気づきにくいからなんです。

 

結果に左右されない
「一生モノの自信」を手に入れる

①と②の原因があるままで
いくら自信のつく方法を試しても、
心の自信
はいつまでも育ちません。

そうと知らず違う方向に努力してしまい
あまり自信がつかないことに、
ますます自信を失くしてしまいます。

 

①を改善するのに必要なのは、
「自分」の理解を深めること

②は、
あなたの心の中にいる
大人と子供の信頼関係を取り戻すこです。

 

どちらにも共通しているのは内省、
つまり、自分の心と向き合うことです。

絵日記学』では、
まさにこの①と②が学習の中心になります。

 

どんなに頑張っても
どんなに人に褒められても
どこかずっと自信がないと感じるとしたら、
あなたの努力が足りないせいではなく
「心の自信」が満たされていないこと
本当の原因かもしれません。

「能力の自信」は、
結果が出ないと崩れてしまいます。

でも、絵日記学で育てる「心の自信」は、
失敗したときほど自分の一番の味方になれる、
一生モノの強さです。

 

この「心の自信」が重要な理由は、
結果の良し悪しに関係なく
自信が揺るがなくなることにあります。

結果が出たから自信がつく‥‥だけでなく、
失敗した時ですら、自分に対して

「頑張ったね。
でもきっとできるようになるよ!
だって私だもん!!」

と心から褒めてあげることだって
できるんです。

それが自分を信頼する「心の自信」です。

自分の心と向き合うことで、
自信はちゃんと感じられるようになります。

心の自信、
あなたはどれくらい満たされていますか?

 

 

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2024-04-15 | Posted in 心のおはなしNo Comments » 

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