日経WOMAN5月号の特集「日記&ノートで私が整う」を考察

先日発売された日経WOMAN5月号。
テーマがなんと「日記&ノート」特集で、
書店で見かけ思わず買ってしまいました。

 

家で過ごす時間が長くなり
モヤモヤやストレスが溜まりやすく
なっているため、
書いて心がスッキリする
自分を整えるアイテムとして
今、人気が再燃しているそうです。

なるほど、
そんな風に影響してくるんですね。

 

また別の機会に書きますが、
先日 絵日記の生徒さんたちと訪れた
下北沢の日記屋さんも紹介されていました。

もしや日記の時代がきましたかね?笑
私としては嬉しい限りです。

 

今回は特集を読んでみてまとめたこと、
そこから私が考察したことについて
お話ししようと思います。

①「日記」のメリット

 

日記を書くことで得られるもの。
色々書かれていたのですが、
大きく分けると3つのキーワードが
見えてきました。

 

自分について

・自分が見つかる
・自分を取り戻す
・自分の核心に気付く

感情について

・ネガティブな感情を書き出しスッキリ
・心が楽になるセラピー
・ポジティブに書く
・日々のことから感謝や幸せを実感
・心に余裕が生まれる
・自分の本心がわかる

客観について

・後から冷静にふり返り捉え直す
・思考の整理
・自分の考え癖に気付く
・視点を変えアイデアが浮かぶ

 

日記を書いているユーザーさんたちの
インタビューもあったんですが、
どの方のお話を読んでいても
やはり感情面でのメリットが
一番多く書かれていました。

私の扱っている『絵日記学』は
心理学要素がベースにあるのですが、
そこまで本格的でなくても
そもそも日記というもの自体、
心に効くというのは
大きいのかもしれません。

 

また、私も共感したフレーズに、
「自分の核心に気付く」
という表現がありました。
絵日記学でいう『コア』の話です。

自分の核心って、
「感情」のキーワードのところでも
挙げられていた
「自分の本心がわかる」からこそ、
その先に見えてくるものなんですよね。

なぜなら自分の核心である『コア』は、
感情の奥の本心、その更に奥で
必ずつながっているからです。

 

「日記で自分のコアが見つかる」
とだけ言われると
論理が飛躍しているように感じますが、
実は間のロジックを説明していくと
ちゃんと筋が通っているんですね。

 

②「ノート術」との違い

今回の特集で組まれていたのは、
日記だけではありません。
「日記&ノート」。
文房具としてのノートというより、
ここではノート術のことのようでした。

日記とノート術って
イメージが重なっているところもあり、
いわれてみると二つの違いって
実はハッキリとはわかっていないなと思い
興味深く読ませてもらいました。

 

でも実際ノート術のユーザーさんたちの
事例を読んでみると、
使っている言葉から違うんですね。

・目標達成
・知識のブラッシュアップ
・計画実行リスト
・自己管理
・ログをつけデータ分析
・情報のまとめ
・思考法

‥‥なんだか一気に大人ワードが並び、
日経WOMANらしくなりました。笑

仕事や勉強、効率化など
何か明確な目標のために書いているので、
ノート術は目標達成のための「手段」
としての役割が大きいのでしょう。

 

それと比べると、
①の日記で出てきた言葉は
どこかふわっとしていますよね。

「特に決まりはなく、
書きたいことを心のままに好きなだけ書く。
でもムリに書かなくてもいい。」

書く理由も、
目標達成など明確なものよりも
「楽しいから、スッキリするから」
という感情や感覚ベースの
自分の主観を大事にしている
印象を受けました。

そしてこの違いから
私が面白いなあと思ったのが、
ノート術は『大人心』タイプの人、
日記は『子供心』タイプの人に寄る
傾向があるということです。


 >リンク 大人心・子供心とは

必要なことをゴールのために書く
思考の大人心と、
その時の気分で自分の好きに書く
感情・感覚の子供心。

(これも詳細に見ていくと、
日記における大人or子供タイプと
ノートにおける大人or子供タイプが
ありますが、
それについてはまた別の機会に。)

 

そして実際、絵日記学の生徒さんって
子供心タイプの方が多め‥‥
というか、ほぼみなさん子供心です。笑

元々感受性が強く、
時々子供のように感情的。
でもマジメで頑張り屋。
人の目が気になって、
自分の本心にフタをする
(でもうまく隠せず漏れる)。

そんな人には
絵日記学ってとても相性がいいです。

あなたは大人心と子供心、
どちらの傾向が強いですか?

とはいえ、
日記でもノートでも
大人心でも子供心でも、
どちらが良いとかダメとかはないんです。

それよりも大事なのは、
自分に合う方法であること。

いくら多くの人に効果があっても、
それが自分には合わない方法だと
苦しくなってきます。

最初は頑張って合わせるものの、
本心では苦しいので
結局続かなくなってしまいます。
途中でやめるので効果も半減ですよね。

たまたま自分に合わなかっただけなのに、
それで「私にはムリだ」と
自信をなくしてしまうなんて、
もったいないじゃないですか。

 

自分に合うものを選ぶ。
そのためにも、
「自分」を深く理解しているかどうか
大きな差になってきます。

そしてこの「自分」を見つけられるのが、
まさに日記なんです。

目標や仕事、成果といった
自分の「外」にある何かを得るために書く
ノートに対し、
日記は自分の内にある心を見つめ
自分を整えるために書く傾向があります。

 

自分の日常のことを
心のままに気が済むまで書く。

日記を書いて、
資格が取れるわけでも
確実に目標達成するわけでも
急に仕事ができる人になるわけでも
ありません。

「明確なメリットもないのに
わざわざ時間と労力をかける意味あるの?」
と大人心の人に言われがちな日記。

非効率で遠回りなようですが、
全ての学びや生き方の根源として必要な
「自分」を見つけ
大人のアイデンティティーを確立する
ことができるんです。

もちろんノート術にも
自分を発見する思考法はありますが、
日常の中で自らの体験を通したことは
人から与えられた知識よりも
ずっとリアリティのある
「実感」が自分の中に生じます。

それは「生の自分の言葉」であり、
日記ならではの一番の強みかもしれません。

「外から知識を得るだけでは、
自分って絶対に見つからないんだな」

それに気付いた大人心タイプの人も、
一周回って絵日記学にいらっしゃいます。

 

だから今すぐ日記を書くのが正解!
‥‥というつもりもなくて、
あなたの必要なタイミングで
自分を知りたくなった時に、
日記に興味を持っていただけたら
と思います。

世の中にもっと日記の習慣が広まって、
自分の心の整えるために日記を書く人が
増えると素敵だなと思います。

 

参考にリンクを貼っておきますね。

日経WOMAN 5月号

 

いつか私も、絵日記学の講師として
雑誌に呼ばれたりしませんかね(本音)

 

心を整え自分を見つける絵日記の使い方を
体験してみたい方はこちらから


2021-04-21 | Posted in 大人の絵日記学No Comments » 

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