【絵日記学生の集い2018】9人目 れいこさん

ライターもっちーの取材レポート第二弾。
『絵日記学生の集い2018』です。

 

 

〈 一年の振り返りの中にあるドラマ 〉

12月の年の瀬。講師の沙和さんと絵日記学を学んだ生徒たちが集まり、今年一年の閉めくくりをする座談会。今年も開催しましたよ~

昨年、「自己紹介」で始まったはずが、一人ひとりが絵日記学との出会いから学ぶ中での自分の中に起こった葛藤、そして変化や成長を大いに語り時間が足りなくなるという結果に。その反省を活かし、今年は事前に語ることを項目に分け、考えてきてもらいました。

テーマは「今年のターニングポイント」
1.どんな出来事があったのか
2.その時どう感じたか
3.それにどう向き合ったか
4.結果どう変わったか

について、その当時かいた絵日記を持ってきて見せてもらいながら話してもらいました。

5分という限られた時間。でも、その中にギュッと凝縮されたドラマ。昨年にも劣らない濃ゆ~いお話、ぜひご覧ください。

(ライター:もっちー)

 

 

れいこさん

【名前】
山住玲子(やまずみれいこ)
絵日記講座6期生です。

【職業】
都内の美術館で、委託を受けて展覧会の運営全般を行っている会社に勤めています。主にお客さまと関わる仕事です。
今年から人事を兼務し、アルバイトの方の新規採用やシフト作成、教育・研修などもしています。

【絵日記学を知ったきっかけ】
沙和ちゃんとは小学校高学年~中学校の時の同級生です。中学時代は、同志!という感じだった(と私は思っている)のですが、ここ10年ほど疎遠になっていて、今年の初め頃にインスタのおすすめに出てきたのがきっかけです。

【絵日記学受講の決め手】
いろいろ自己流で必死に努力をして、これでどうだ!と思ってすべてをかけた片想いに失恋して、もはや1度死んだような気になっていたところに現れたインスタおすすめだったので。
絵日記学のサイトの内容もその時の私に頷けるものだったのもありますが、これは完全に縁だと思いました。

1.どんな出来事があったのか

私の今年のターニングポイントは、絵日記学本編第3話の「暗やみ美人編」の日です。
この日、沙和ちゃんの何ということない一言で、初めて心のずっと奥に隠れていた子どもの私が出てきました。

昨年末の自分のすべてをかけたつもりの片想いに失恋したことをきっかけに絵日記学の講座を受けることにして、始めに「日記には出来事と気持ちを書く」「そこに絵文字レベルでいいから表情を描く」と言われました。
でも、私はとにかく表情が描けず、なにかしら表情を描こうとすると嘘くさくて自分の絵を見ていられませんでした。
読み返しても明らかなのですが、講座を始めてからしばらくの間の私の日記は、文章に色鉛筆で色を塗ることで感情を表しています。

絵が描けない、表情が描けない理由は、実は自分の顔に対するコンプレックスからきているらしく、本編第2話でそのことに気が付きました。
その後も表情が出てこない絵日記を書き、状況はあまり変わらなかったのですが、3話で私の中に変化が起きたんです。

 

2.その時どう感じたか

その日、3話の暗やみ美人編を受けていて、暗やみの中アイマスクをしたみんなの何てことない雑談の中で、沙和ちゃんが「視覚がないときは、ここにいるよって声を出してあげないと気付かれないからね」と言いました。
〝ここにいるよって声を出してあげないと気付かれない〟
その言葉が、私の心の奥でずっと黙ってじっと座っていた小さな子どもの私の気持ちに共鳴して、気が付いたらアイマスクの下で涙が止まりませんでした。

 

この日初めて日記に私のコアに近い子どもさん、おかっぱの小さな子どもが出てきます。
この時、絵日記学で始めから出てくる心の3層構造、心を「大人心」「子ども心」「コア」に分けてとらえることの意味が、頭ではなくて、自分の実感として深く腑に落ちました。
私の中にも子どもがいて、その子は傷付きやすくて臆病で怖がりで、何も話すことができない小さな子どもなんです。
そして私は、その子のことをずっと無視していた、その子の存在に気付いてあげられなかった。でも、この子はずっと気付いてもらえないままで私の側にいてくれたんだ、そう思った時、家で絵日記を描きながらまた涙が溢れてきました。

 

3. それにどう向き合ったか

このおかっぱの子どもが出てきたことで、ずっと忘れていた臆病で傷付きやすい自分が表に出てきてしまい、小さなことで傷付いては何も言えずに泣いてしまうということが起きました。
そんな時、沙和ちゃんから「この子を無理に出すことはないよ、安全な一人の時と日記の上だけで出してあげよう」と言ってもらって、苦しい時、悲しい時、うまくいかない時、また嬉しい時、幸せを感じた時、絵日記に大人の私と一緒にこの子を描いていくことにしました。

この子はなかなか表情もなく言葉も発してくれませんでしたが、同じ「言葉がない」でも、体育座りで俯いている姿や、飽きて地面に落書きしている姿、苦しそうに大人を見ている姿、スカートをつかんで興味を示している姿など、描いていてしっくりくるいろいろな様子が少しずつ絵日記に出てくるようになりました。

それをあとから読み直すことで、うわべでは良いことを言っていてもこの子は興味がないとか、この時はこの子も苦しんでいたとか、何かしらの発見があることがありました。

また、絵日記に絵を繰り返し描くことで、この子以外の他の子どもが出てきたり、感じていることを絵に表す力が上がっていき、いつしか自分の絵日記をとても大切に思うようになっていました。

 

4. 結果どう変わったか

仕事の部分では、ずっと「自己犠牲」と「物事を無理矢理ポジティブに変換すること」で苦しさを自ら招いていたことに気が付いて、仕事に対する考え方を大きく変えることができました。

それに伴って、職場や一緒に働いている人は同じなのですが、周りの人との関係性が大きく変わり、助けてもらえたり笑って過ごせるようになりました。恋愛の部分は、現在進行形で向き合っています。

そして、このなかなか言葉を発しないおかっぱの子ですが、初めて日記に出てきてから3ヶ月後、この子の中から色鮮やかなお花の絵が溢れてきました。

言葉を発しないこの子は、美しさや綺麗なもの、感性をたくさんたくさん貯め込んでいたんだなと思います。

 

れいこさん、ありがとうございました!

 

次の人も読む 》

 

《 最初から読む

 


ライターもっちーの取材レポートへ


関連記事

Comment





Comment